宮城県山元町でも巨大風力発電計画が上がっていました。
私自身、8年前その隣町の亘理町の仮設住宅へと赴き、炊き出し支援を行ったことも懐かしい記憶です。
被災地の皆さんはどうされているのだろうなと思い浮かべる中で、どうしても山元町の風力発電計画のことも気にかかります。
現地の新聞記事を拝見しました。
「被災経験で今も目に見えないストレスを抱えている」
「震災から10年、地域住民は行政の強引な復興計画に耐えてきた。やっと穏やかに生活を取り戻そうとしている住民にとって負担だ」
このような住民の発言から、被災地の心のケアが完全になされないままで、新たな問題を生み出そうとすることに対する不信感が感じられました。
2020年9月16日朝日新聞
その約一か月後、山元町の住民にとっては安堵する報告が届きました。
事業誘致を進める県が、事業を中止する方針を固めたというのです。
採算面からの計画断念だとみておられますが、きっと住民の切実な気持ちが届いたのではないでしょうか。
2020年10月13日河北新報朝刊