卓球のワールドツアー、オーストリア・オープン

17日、リンツで女子シングルス決勝が行われ、

世界ランク7位の伊藤美誠(19)=スターツ=が優勝を飾った。

元世界1位で現4位の朱雨玲(中国)を4―1で下した。

3大会連続でツアーの決勝に進み、日本女子で今季初V。

格付けの最も高いプラチナ大会では

男女を通じ、日本勢で今年初めて頂点に立った。(スポーツ報知)

【写真】プールで楽しむ福原愛さん

 伊藤は1ゲームを先取した後の第2ゲームを16―18で落としたが、すぐに切り替え、

第4、5ゲームはジュースの末に競り勝った。

最後はゲームポイント11―10から、相手のフォアの強打をバックハンドで跳ね返し、

鮮やかに逆を突いて勝利を収めた。

伊藤は朱に対し、通算5度目の対戦で2勝3敗。

昨年のスウェーデンOPに続き、2連勝とした。

 優勝インタビューでは決勝を振り返り

「すごくたくさんラリーが続いて、(朱と)1年ぶりだったんですけどすごくいい試合ができて。

どう1本を取るかですごく、すごく考えました」とホッとした表情を浮かべた。

最後に「すごくたくさんの方が温かく応援してくれて、すごくパワーになりました。

ありがとうございます。ダンケシェーン!」とドイツ語も交えて感謝を伝えると、

オーストリアの観客からスタンディングオベーションで祝福された。

 また、伊藤は今大会で16日に4強進出を決めた時点で、

20年東京五輪のシングルス代表入りを確実にしていた。

2大会連続の五輪出場に花を添えるタイトルにもなった。