冬戦争時ソ連軍戦闘序列 | 鳳山雑記帳アメブロ版

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 この前、冬戦争時のフィンランド陸軍戦闘序列を紹介しましたが、今回は侵略者側ソ連軍の戦闘序列です。師団数で23個、旅団8個とフィンランド軍の倍近いですが、実数はさらに拡大してフィンランド軍24万人に対しソ連軍100万人もいます。さらに戦車はフィンランド軍30両に対しソ連軍6541両、航空機もフィンランド軍130機に対しソ連軍3800機。まともに考えたらとても勝負になるはずありません。

 

 フォンランド軍は数の暴力で押しつぶそうとするソ連軍に対し、モッティ戦術で対抗しました。沼沢と森林の多いフィンランドの国土は冬季には凍結し時には猛吹雪に見舞われます。車両もまともに動けないところに、フィンランド軍はスキーで移動し敵の脆弱な補給路を叩く、吹雪で移動できなくなった敵部隊を孤立させ各個撃破、時には包囲殲滅するなど考えられる以上の大善戦し、自軍の倍以上の損害をソ連軍に与えました。ソ連軍がフィンランドを舐めてろくな冬季装備をしていなかったことも被害を拡大させます。

 

 数が圧倒的に少ない方が、多数の敵に自軍以上の損害を与えることはランチェスターの法則を考えると至難の業ですが、フィンランド軍はそれを成し遂げたのです。最終的に負けはしましたが、フィンランド軍はソ連軍の鹵獲兵器で焼け太りしたというソ連にとっては笑えない話もあります。

 

 戦前の日本もこれくらいの気概はあったのですが、戦後平和ボケになった日本人ですから有事にどう行動するか疑問ですね。