私事で恐縮ですが、50年以上の歴史があるうちの近所のファミリーレストラン。地元で頑張ってきて多くの玉名市民からも支持されてきた飲食店でした。幸いにしてまだ倒産していないんですが、2019年10月消費税が10％に上がってからお客さんが激減しています。20円か30円くらい値上げしただけですが、ここまで露骨に減るのは衝撃でした。倒産も時間の問題かなと、個人的には非常に心配です。

 

　おそらく全国の飲食店で同じ状況なんでしょう。消費者心理もありますからね。逆にすき家とかお弁当のヒライとかほとんど値上げせずもともと安さで勝負のところは客が増えたような印象です。私もすき家には週に2～3回は通うようになったくらいです。あくまで私の実感ですが消費税8％増税の時より今回の方が影響が大きいような気がします。すでにうちの近所でも50年以上の歴史がある老舗飲食店がいくつも潰れていますからね。

 

　大手ファミレスチェーン店などは、損失を吸収できる体力があるので強いと思うんですよ。個人経営の店は業績悪化が直撃しますから今後倒産がどんどん増えていくような気がします。まともな識者は増税しても税収は上がらずデフレに逆戻りすると警告していましたが、その通りになりましたね。安倍総理と財務省はいったいどう責任を取るつもりでしょうか？国民生活を苦しくしておいて憲法改正もへったくれもないでしょう。私は憲法改正は遠のいたと思います。

 

　安倍政権は、今回の増税対策として税収見込み分に匹敵する景気対策を打ち出しましたが、これなど本末転倒でしょう。そしてその効果はほとんどありませんでした。予想してましたがね。安倍総理は政権発足当時の本来のアベノミクス、マクロ経済政策に戻らなければデフレ脱却は絶対に不可能だと思いますよ。猛省を願いたいですね。