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【大規模戦闘】アゼルバイジャンとアルメニア、紛争地めぐり
黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方。私の理解ではカスピ海に面しバクーという大油田地帯を持っているのがアゼルバイジャン、古代オリエントで最初の世界帝国アッシリアを苦しめた剽悍な山岳民族ウラルトゥの故地にある内陸国がアルメニアでした。そのくらいの薄い知識しかなかったんですが、地図を見てみるとアゼルバイジャンの飛び地がアルメニアの西に在り、そのナヒチェヴァン自治共和国は本国の援助を受けられないため厳しい立場になっています。これに加え、アゼルバイジャン西部、アルメニア国境に近い山岳地帯ナゴルノ・カラバフ地区もアルメニア人が多く住むため両国の紛争になり、現在はアルメニア軍が侵攻、実効支配しているそうです。
これを見ると戦争になるのも当然に見えますね。アゼルバイジャンはイスラム教、アルメニアはアルメニア教会でキリスト教、宗教対立もあるようです。ナヒチェヴァン自治共和国もイスラム教なのでアゼルバイジャンの飛び地になったのでしょう。
アルメニアはロシアの全面バックアップを受けているため、劣勢のアゼルバイジャンは同じイスラム教国のトルコに援助を求め、今回の紛争でもトルコ製の無人機が大活躍しているそうです。アゼルバイジャン政府は今回の紛争を偶発的な衝突と発表していますが、実態を見てみると奪われた領土を奪回するために用意周到に準備していたように見えます。さながらロシアとトルコの代理戦争のようになっていますね。
ロシアとトルコは急接近したかと思えば、シリア内戦で対立したり本当に分かりません。現地の人しか分からない複雑な理由があるんでしょうね。9月28日アゼルバイジャン議会がアルメニアに宣戦布告したそうですから、この戦争は長引きますよ。領土問題、宗教対立が絡んでいますからね。しかも主戦場は山岳地帯のナゴルノ・カラバフ地区。
平和ボケの日本人は、戦争は駄目、平和が一番などと寝とぼけたことを言いがちですが、ここまで深刻な対立があると戦争に訴えるしかないんでしょうね。コーカサス地方は歴史的にも私の好きな地方なので、何とか解決して欲しいと願っています。現実的には厳しいでしょうが…。