アルメニア・アゼルバイジャン戦争、鎮静するどころか泥沼化に | 鳳山雑記帳アメブロ版

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【軍事衝突】アルメニアとアゼルバイジャン、死者95人に 停戦呼び掛けも戦闘続く

 
 アルメニア人が多く住むアゼルバイジャン領ナゴルノ・カラバフ自治区の支配権をめぐる両国の紛争、アゼルバイジャンを全面支援するトルコのエルドアン大統領がアルメニアに対し実効支配しているナゴルノ・カラバフ地区からの撤退を要求したそうです。未確認情報ながらトルコ空軍のF-16C/D戦闘機がすでにアゼルバイジャンに派遣され実戦に参加しているという報道もありますし、アルメニア軍は領空侵犯したF-16C/D戦闘機を撃墜したと発表しています。これに対しアゼルバイジャン側は「わが軍はF-16戦闘機を保有していない」などと木で鼻を括ったような発表をしたそうです。
 
 この状況を見ると、アゼルバイジャン側が発表した偶発的衝突が真っ赤な嘘だと分かります。アルメニアに実効支配されたナゴルノ・カラバフ自治区奪回を目論んで用意周到に準備していたのでしょう。歴史を調べてみると、もともとアルメニア人が多く住むナゴルノ・カラバフ地区をソ連が無理やりアゼルバイジャン領に組み込んだのが発端だそうですから根が深いです。両国の対立は行きつくところまで行きつきそうですね。
 
 アゼルバイジャンの人口は1000万人、対してアルメニアは人口300万人。にもかかわらずアルメニアがこれまで優勢だったのはロシアの支援を受けていたからです。ロシア軍がアルメニア領内に駐屯しており、トルコが余りにアゼルバイジャンに肩入れしすぎるとロシア軍との衝突もあり得ます。危険ですね。
 
 アルメニアは「もしトルコがF-16を派遣したら短距離弾道ミサイルのミサイルイスカンデルで対抗する」と宣言しているそうですが、アゼルバイジャン側も射程400㎞のイスラエル製準弾道ミサイルLORAを持っていると言われ脅しになるかどうか分かりません。イスカンデルの射程も400㎞~500㎞ですから互角でしょう。
 
 あくまでwiki情報なので当てになりませんが、アルメニア軍は旧式のMiG-25数機以外はSu-25など攻撃機のみでまともな空軍力を持っていませんから、MiG-29 49機、MiG-25 30機、MiG-21 21機、Su-24 19機、Su-25 39機など圧倒的な空軍力を持つアゼルバイジャン軍がなぜ今まで劣勢だったのか理解に苦しみます。ロシア軍が介入していたとしか思えません。これに加えて西側最良のマルチロール戦闘機の一つであるF-16C/Dまで加わるとアルメニア軍単体では太刀打ちできないでしょう。間違いなくロシア軍が本格介入してくると思います。
 
 今のところロシアは戦争拡大を望んでおらず停戦に向けて動き出しているようですが、アルメニア、アゼルバイジャン双方とも相手に対する憎しみが激しいそうですからなかなか成功していないようです。トルコとしてもアゼルバイジャンのバクーから自国に至る石油パイプラインの問題がありますから、簡単にアゼルバイジャンを手放すことはないでしょう。死活問題ですからね。
 
 極東有事が先かと思っていたら、コーカサスで戦争が始まり驚いています。ただ私が知らなかっただけで昔から紛争の火種が残っていたようで時間の問題だったのでしょう。日本人は他人事のように見るかもしれませんが、両国のすぐ南はイラン、そして中東。ここも米ロが介入していますからどう転ぶか分かりませんよ。日本は中東に石油を頼り切っていますから注視する必要があります。
 
 2020年は新型コロナ騒動に始まり本当に激動の年になりそうです。