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実は最近イギリス関係の記事が多かったのはこのゲームにはまっていたからです。
2020年11月10日に発売されたUBIソフトの看板アクションRPGアサシンクリードシリーズの最新作です。今回の舞台は9世紀のノルウェーとイングランド。主人公エイヴォルはヴァイキングです。9世紀のイングランドと言えばちょうど七王国（ヘプターキ）時代。ブリテン島のもともとの住民を侵略したゲルマン系のアングル族、サクソン族、ジュート族などがこの地を征服し七王国を建国していました。ところがさらにデンマーク、ノルウェーなどの北欧諸国にいたノルマン人がイングランドに侵攻し大混乱に陥った時代です。
エイヴォルはヴァイキングの指導者としてイングランド中部マーシア地方に定住地を築き、先住のアングル族やサクソン族、ジュート人と戦い、時には同盟を結びながら勢力拡大を目指します。アサクリシリーズのファンならご存知だと思いますが、もはやシリーズの基礎設定であるはずのアサシン教団やテンプル騎士団は関係なくなっています。ただアサシンクリードのタイトルを付けなければ売れないというジレンマもあったんでしょう。そこは大人の心で許します。
一応、アサシン教団やテンプル騎士団のルーツとなった組織は出てきますが、無いなら無いで話が通じるため別に気にしなくてもよい存在です。それはともかくこのシリーズ、歴史上の有名人が出るのが売りの一つで今回は七王国の一つウェセックスの王で一時ノルマン人の侵攻を防いだアルフレッド大王が出てきます。というかラスボスに近い存在です。ラスボスはネタバレになるので書きませんが。
ゲーム上で敵となるアルフレッド大王、民族の英雄である彼を敵としなければいけないイギリス人（特にイングランド人）はいったいどのような心境でプレイするのか興味あります。私はヴァイキングは好きですが、略奪や殺戮で酷い目に遭った当時のイングランドの人々の事を思うと複雑です。というか、「略奪じゃなくてちゃんと地に足を付けて農地を開墾し自分たちで居住地を発展させろ！」とツッコミを入れながら遊んでいました（笑）。
アクションとしては今までのシリーズの集大成としてレベルが高いです。快適に遊べると思います。ただ不満点が一つ。それも致命的なものが！それはバグ。UBIソフトにありがちなので我慢はできるんですが、何度か進行不能バグやゲームが処理できなくなって突然停止というケースが頻発しました。こまめにセーブできて、一度ゲームを終了させてロードすればたいていは解決できるのでそこまで困りませんでしたが、運の悪い人はセーブデータが破損して今までのプレイが水の泡というケースがあるかもしれません。ですから買う人はパッチが出るまで待つか、覚悟して買うかです。
アサクリシリーズで最高傑作はシンジケート、次いでユニティだと思っているので今回のヴァルハラはアサクリシリーズとしては認めていません。ただ、ヴァイキングアクションゲームとしては最高峰だと思います。寄り道したのでクリア時間は90時間、アクションの上手い人で寄り道しなければ60時間くらいでクリアできるでしょう。私はレベル250くらいで最終ミッションに挑戦、ラスボス（レベル340）をあと一メモリで倒せるところまで行ったんですが、2回挑戦してすべて同じ結果だったので一旦メインストーリーを離れアイテム探しとレベル上げに精進しました。
その結果、レベル270まで上げ武器、防具をアップデートしたら楽勝でした。レベルが低いと敵の攻撃がでかい（一撃くらうとHPの三分の一くらいもっていかれる！）ので苦労します。アクションの上手い人ならレベル250まで行かずとも倒せるとは思いますが…。ラスボス戦の快適さでもシンジケートに一日の長がありますな。
私の感覚ではヴァイキングの定番である斧より長剣が使いやすかったです。あとラストミッション一つ前のノルウェー北部のフィヨルドで手に入る神槍グングニル！これは強いですよ。右手に長剣（店で手に入るものを最終段階までアップデートしたもので十分）、左手にグングニルの二刀流で戦いました。アビリティーは近接の敵を倒してタコ殴りする奴が強かった！ラスボスにも通用します。というかこれが無かったら厳しかったかも？
ともかくバグは多いですが、アクションとしてはとても面白いゲームです。じっくり遊べますし、ステイホームにはもってこいですよ♪