『外交・安保持ち越し=3党連立協議スタート-新型インフル対策は一致
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&rel=j7&k=2009090200702
民主、社民、国民新の3党は2日夕、国会内で政策責任者による会合を開き、連立政権樹立に向けた協議を開始した。(略)席上、民主党が消費税率据え置きや郵政民営化見直しなどの共通政策に、新たにインフルエンザ対策や外交・安保政策を加えた素案を提示。外交・安保に関しては、東アジア共同体構想や核廃絶、対等な日米関係構築などを盛り込んだ。』
『「米との決裂は危険」と警告=鳩山氏は経験不足-W・ポスト紙社説
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%b7%e8%ce%f6%a4%cf%b4%ed%b8%b1&k=200909/2009090200014
米紙ワシントン・ポストは1日付の社説で、民主党の鳩山由紀夫代表を「経験不足の政治家」とした上で、「日本政府が米国との決裂を模索するのは危険だ」と警告した。ただ、衆院選での民主党圧勝については、民主主義には政治的競争が必要だとして歓迎した。
社説は「自民党は緊密な日米関係を支持してきたが、鳩山代表はアジアにより軸足を置いた外交政策を目指し、米国の市場原理主義を批判している」と指摘した。
さらに、鳩山代表が米軍基地再編見直しを主張していることを念頭に、オバマ政権とこの問題で交渉する余地はあるが、北朝鮮の核の脅威が存在する中、日米両国が関係を悪化させるのは危険だと論評している。』
東アジア共同体を推進する民主党に、早速アメリカからの牽制球が投げられました。
鳩山代表の危険性を指摘しているのですが、これはアメリカ国内では保守よりのワシントンポスト紙による論調です。
それでは、反対の立場による論調はどうでしょうか。
『アメリカは日本の政策転換を直視している
http://www.nytimes.com/2009/09/02/world/asia/02diplo.html?ref=asia
アメリカを否定しているからといって、急激な変化が起こると思うのは早計である。
鳩山代表が沖縄の普天間基地移転を主張するのも、国内で彼の面子を立てるためのものであって、簡単に進む話ではないし、政権運営を行う中で基地移転の議論が現実的でないと気付くでしょう。
オバマ政府筋のコメントとして、中国とべったり仲良くすることが、日米関係を損なうという考えは捨て去って欲しい、また、日中の摩擦解消と日米関係の強化には何の矛盾も見出さないよ、ということが言われている。
政治アナリストの分析によると、民主党がもし日米同盟を毀損するようなことがあれば、早晩民主党はその支持を失うであろう。なぜなら、民主党が支持を得たのは自民党の経済政策に対する怒りであって、日米関係を変えたいという世論によるものでは無いからだ。日米同盟は既に日本国民の常識だよね。
日本の外交評論家の岡本行夫氏に言わせれば、「民主党に日米同盟を毀損するような権限なんて無い」んだから。』
鳩山代表のコメントを擁護するようでいて、チクチク釘を刺していますよね(笑)
ちなみに、この論調が載ったニューヨークタイムズ紙は中国べったりのリベラル(左巻き)新聞ですが、アメリカの国益を損なうようなところにはしっかりと牽制を行っています。
ふと、アメリカに鳩山代表のメンツの話を持ち出されて思うのは、沖縄ビジョンから推察される中国の受け入れって、、、どこの誰に対してのメンツなんでしょうね。。。
鳩山代表サイドはこの問題の打ち消しにやっきになっているそうです。
今後は政治家としてバランス感覚を持った発言を行って頂けるのでしょう。
なにせ、片一方と仲良くする、ということはもう一方が不満に思う話ですから、当然何かしらの圧力は掛けて来ますよね。いくら心の中で中国べったりであっても、それを口に出すことでどういった影響が出るか、といった事を計算し配慮してしかるべきです。
以前に、田母神前空幕長が「日本は侵略していない」発言をしていた時には、公的な立場にいる者として、「いくら心の中でそのようなことを思っていても、他国への配慮を踏まえた発言をするべきだ」との論調があったのですから、その内容・相手が変わったとしても本音と建前はしっかりと分け、他国への配慮は怠らないようにして欲しいものですね。
アメリカでは左巻きでも国益第一なんだ!と思ったあなたは
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