アメリカツアー、メジャー第1戦のシェブロンチャンピオンシップが終了しました。

 

ネリーコルダさんが13アンダーまでスコアを伸ばし、2位に2打差で優勝しました。ビッグスコアはありませんでしたが、4日間通して68~69と安定して好スコアを叩き出しました。これで出場5試合連続優勝です。

今回は飛距離優位のコース設定でしたが、それにしても強さが際立っていました。今シーズン前半はネリーコルダさん独走のツアーとなっています。

 

ネリーコルダさんのスタッツです。

FWキープ42/56、平均飛距離272yd、パーオン55/72、パット数118(平均29)でした。フェアウェーが広いのでフェアウェーキープ率が75%ありましたが、これだけのFWキープ率を残せば飛距離があるのでかなり有利です。パット数はまずまずですが、パーオン率が硬いグリーンにも関わらず76%を超えています。4日間で20バーディ、5ボギー、1ダボという内容でした。バーディ決定率は36.36%、見かけ上のリカバリー率は64.7%もあります。グリーンを外してもボギーにしない粘り強さもありました。

 

日本人選手と申ジエさんの最終成績です。

9位T -5 勝さん

13位T -3 畑岡さん

17位T -2 山下さん

23位T -1 申ジエさん

30位T E 笹生さん、岩井明愛さん

46位T +2 稲見さん

50位T +3 古江さん、渋野さん

67位T +8 優菜ちゃん

 

日本人選手のスタッツです。

フェアウェーキープ、飛距離、パーオン、パット数

勝さん 35/56、261yd、44/72、111

畑岡さん 46/56、263yd、50/72、121

山下さん 47/56、251yd、49/72、117

笹生さん 41/56、268yd、40/72、109

岩井さん 39/56、266yd、48/72、118

稲見さん 50/56、243yd、43/72、113

古江さん 51/56、255yd、41/72、119

渋野さん 45/56、244yd、30/72、102

優菜ちゃん 48/56、251yd、37/72、115

 

勝さんは1イーグル、13バーディ、10ボギーでした。勝つさんにしては珍しくダボがありませんでした(笑)。池ポチャはありましたが、広いフェアウェーの恩恵を受けました。また、最近は好調ですし、パットにも助けられました。

 

畑岡さんは13バーディ、10ボギーでした。最終日は34パットが物語っているようにパットが入りませんでした。ショット、パットともに絶好調とは言えない結果です。

 

山下さんは12バーディ、8ボギー、1ダボでした。国内ツアーでも絶好調とは言い難い状態でしたが、スポット参戦で飛距離優位のコースとしては満足できる成績だったと思います。アメリカツアーでもある程度戦える自信になったのではないでしょうか。本格参戦してほしいですね。

 

笹生さんは1イーグル、16バーディ、9ボギー、3ダボ、1トリでした。笹生さんらしいゴルフですね。勝つさんよりもフェアウエーキープもパット数も良いのですが、効率の悪いゴルフです。嵌れば・・・という選手ですが粗いです。

 

岩井明愛さんは14バーディ、12ボギー、1ダボでした。フェアウェーが広くて距離の長いコースは彼女向きだったと思います。攻めるゴルフが信条の岩井さんにとってバーディがそこそこ獲れたのは良かったですね。この大会は攻めるだけで失うものの無い試合でしたので、精神的に厳しい試合とは繋がらないと思います。

 

稲見さんは12バーディ、14ボギーでした。最終日は雨の影響で距離が出ず、パーオンも9回のみと苦しいゴルフでした。パットでカバーはしましたが・・・。

 

古江さんは11バーディ、14ボギーでした。ほぼフェアウェーから打ってもパーオンしない、距離に泣かされた試合になりました。決勝ラウンドで5打落としたのも古江さんらしくなかったですが、このコースでは仕方がないでしょう。

 

渋野さんは10バーディ、11ボギー、1ダボでした。彼女のコメントは良い時も悪い時もあまりアテにならないのですが、スタッツを見る限りはショットが良くなったとは思えません。パットは入っていますので、パットに助けられた試合だったと言えるでしょう。この結果が彼女の精神面にプラスになっていることは想像できますが、今後の成績がどうなるかは全くわかりません。

 

優菜ちゃんは8バーディ、14ボギー、1ダボでした。

3日目、4日目のボギーが多いのは古江さんも同じなので、距離に泣かされたのは事実だと思います。この大会は昨年も出場して同じように決勝ラウンドで8オーバー叩いていますので、コースに対応しきれない部分があるのは事実でしょう。

それよりも右腕の状態が心配です。決勝ラウンドでのプレーにどの程度影響があったのか、コメントも出ていないので状態がわかりません。

来週は欠場して、5月にはワールドレディスのために一時帰国します。そこではマスコミの取材も入るでしょうし、彼女のゴルフを生で見るファンが多くいますので、右腕の影響がどの程度なのかわかるでしょう。

アメリカツアーメジャー第1戦、シェブロンチャンピオンシップ3日目はサスペンデッドとなりました。

上位選手はサードラウンドを数ホール残していますし、現時点でトップから3打差以内に6人もいますので、混戦が続いていると言ってもよいでしょう。

 

日本人選手と申ジエさんの成績です。

-5 畑岡さん(17H)、勝さん(13H)、申ジエさん(F)

-2 笹生さん(F)

-1 山下さん(F)

E 渋野さん(F)

+1 古江さん(17H)、岩井明愛さん(F)

+3 稲見さん(F)

+4 優菜ちゃん(F)

 

ホールアウトできなかった選手

畑岡さんは17ホールを終えて4バーディ1ボギーです。

勝さんは13ホールを終えて2バーディ2ボギーです。

古江さんは17ホールを終えて1バーディ4ボギーです。

 

ホールアウトした選手

笹生さんは6バーディ2ボギー1ダボでした。フェアウェーキープ10回、パーオン9回ですからショットは良くないですが、24パットとパット好調でした。バーディを量産していますがダボもあるという笹生さんらしいゴルフです。

 

山下さんは3バーディ2ボギーでした。バーディ3個全てがパー5ですから山下さんらしく100ヤード以内の精度とパットでバーディを獲れているのですが、3日間のパー4でバーディ1個ですから海外メジャーの難しさを感じているでしょう。

 

渋野さんは2バーディ1ボギーでした。パーオン8回で25パットですから、ショットをパットでカバーしたプレーでした。渋野さんはパット巧者ですからパットが上手くいけばこういうゴルフはできると思います。安定した成績を残すためにはショットの安定が不可欠ですが、今大会は上手く噛み合っていると思います。彼女の場合は今後数試合が大事です。1試合予選通過しただけですから・・・。

 

岩井明愛さんは5バーディ4ボギーでした。パー5で3バーディ獲っているように攻めるゴルフは得意な岩井さんですが、守るべきホールでパーセーブできずにボギーが多くなっています。岩井さんの課題がこの部分ですね。

 

稲見さんは4バーディ5ボギーでした。ティーショットは安定していますが、パーオン率の高い稲見さんとしてはショットが上手く行きませんでした。パットでスコアを作るタイプではないので、ショットの精度次第の試合が続きます。

 

優菜ちゃんは4バーディ4ボギー1ダボでした。10番までに3打スコアを伸ばしたのですが、12番以降は大きくスコアを崩してしまいました。フェアウェーキープ11/14、パーオン11/18、29パットなのでかなり悪いわけではありませんが、後半の崩れ方が気になります。腕の故障が影響していなければ良いのですが・・・・・・。30位以内が見えていただけに残念です。とにかく無事に4日間のプレーを終えて欲しいですね。

 

 

国内ツアー、フジサンケイレディスが終了しました。

最終日も風が弱く、スコアの伸ばし合いになりました。

ただ、今大会でありがちなビッグスコアでの逆転劇はありませんでした。

最終日のベストスコアは66の小林光希さん、アンダーパーは53人中の27人もいました。

優勝争いは終盤3ホールを残して5人に絞られましたが、その時点で10アンダーのトップだった竹田さんが16番パー5でバーディ、8アンダーだった鈴木さん、野澤さん、尾関さんがバーディを獲れませんでした。

16番ホールでほぼ決着が付きました。このコースは17番と18番で3打差がひっくり返る可能性があるのですが、竹田さんが17番をパーで通過し18番でダボを叩かない限り9アンダーの小林さんに追いつかれない展開となりました。

飛距離のある竹田さんが18番のティーショットをフェアウェーに置いた時点でほぼ決まりました。

 

竹田さんは2週連続優勝です。初優勝まで時間が掛かりましたが、今シーズンは好調ですし、特にショートゲームがレベルアップしています。自信もついてきたようですね。

 

ゴルフは自信が大事です。過信は禁物ですが、ゴルフの世界は自信がないと良いパフォーマンスはできないと思います。

好調な選手は自信を持ってプレーしています。

 

鈴木さんも自信を持ってプレーしています。パットは日本人選手ナンバーワンだと思いますし、100ヤード以内のショットやショートゲームの技術はかなり高いと思います。ただ、以前なら優勝していたであろう試合も若手選手に阻まれるケースが多くなっています。力を持った若手選手の流入と流出のバランスによって鈴木さんの優勝回数がどの程度増えるのか・・・という感じです。

 

野澤さんはバーディを獲れる選手ですが、守りが弱いですね。上位選手ではボギー数が目立ちました。最終日はチップインやロングパットが入るラッキーもありましたが、技術的には粗さを感じました。このままでは中々優勝に届かないですね。

 

尾関さんはショートゲームの技術は高いですね。少し飛距離で劣ることで優勝に届きませんでしたが、昨シーズンの不調から復調してきました。同学年の川﨑さんも続いて欲しいですね。

アメリカツアーメジャー第1戦、シェブロンチャンピオンシップの予選ラウンドが終了しました。

昨日のブログで予選終了時点のトップは8アンダー、カットラインは2オーバーと予想しましたが、その通りとなりました。

2日目は60台が17人、アンダーパーが47人でしたので、初日よりもスコアを伸ばしやすい日になりました。初日よりも午前組と午後組の差が無かったので、初日午前組は少しラッキーだったかも知れません。

 

出場試合5連勝を狙うネリーコルダさんは首位と1打差の7アンダーで3位ですから絶好の位置です。

 

日本人選手と申ジエさんの成績です。

5位 -5 勝さん

21位 -2 古江さん、畑岡さん

41位 E 山下さん、笹生さん

49位 +1 渋野さん、申ジエさん

60位 +2 優菜ちゃん、稲見さん、岩井明愛さん

予選落 +3 西郷さん

 

日本人選手は10人出場して9人が予選通過しました。これだけ多くの日本人選手が海外メジャーの決勝ラウンドに進出し、何よりも予選通過率90%というのは画期的だと思います。

勝さんは優勝目指して、その他の選手もトップテンの可能性はありますし、まだまだ全員20位以内を狙える位置です。決勝ラウンドが楽しみになりました。

 

勝さんは4バーディ3ボギーでした。初日と比較するとショットは荒れたようですが、ロングパットが2回も入り、特に1番で30mのパットが入ったということで運も味方に付けています。トップと3打差なので優勝を狙える好位置です。

 

古江さんは3バーディ2ボギーでした。ティーショットは相変わらず安定していますが、パーオン率が上がりません。ショートゲームでカバーしていますが、飛距離的には少し厳しいのかも知れません。

 

畑岡さんは2バーディ1ボギーでした。ショットはまずまずの数字を残していますが、畑岡さんの絶好調時と比較すると少し物足りません。パットもイマイチでバーディ不足の2日目となりました。

 

笹生さんは4バーディ2ボギー1ダボでした。2日目はフェアウェーキープもパーオンも良くなりましたが、ダボを叩いてしまいました。笹生さんのゴルフ全開です(笑)。

 

山下さんは4バーディ2ボギー1ダボでした。ショットはまずまずですが、山下さんにしては珍しくダボを叩いてしまいました。手堅い選手の代表なのにダボを叩くのが国内とアメリカツアーの違いなのでしょう。

 

渋野さんは5バーディ2ボギーでした。パーオンは10回でしたが、24パットということでパットが好調でした。渋野さんらしいゴルフですが、もう少しショットが安定しないと続けて好スコアというのは難しいと思います。一喜一憂しても意味はありませんが、気持ちでプレーする選手なので、予選通過したことが今後のゴルフにプラスと出ることもあるでしょう。

 

稲見さんは2バーディ2ボギーでした。ショットはまずまずですが、パー5でしかバーディを獲れないのが距離の長いコースで苦労しているところでしょう。

 

岩井明愛さんは1バーディ2ボギー1ダボでした。飛距離を武器にできる選手なので一部のファンからは期待されていたと思いますが、課題のメンタルの弱さが出てしまいました。初日後半はイケイケでバーディを獲りましたが、2日目は前半のダボで苦しいラウンドになってしまいました。

 

優菜ちゃんは2バーディ2ボギーでした。ティーショットは安定していますが、やはり飛距離的に厳しいのかパーオン率が上がってきません。中々バーディチャンスに付けられないことでバーディ不足となっています。予選落ちのピンチもありましたが、後半の8番パー5でバーディを獲って決勝ラウンド進出を決めた勝負強さは彼女の持ち味ですね。

ただ、右腕を痛めてしまい、冷やしながらプレーしていたので残りのラウンドと今後の試合への影響が心配です。痛みは無いとはいうものの、微妙なタイミングのズレがショットミスに繋がることもありますので、無事であることを祈りたいです。

 

西郷さんは2バーディ4ボギーでした。ティーショットは良かったようですが、終盤にボギーを連発してしまったのは勿体なかったです。2日間通してボギーが多すぎましたね。

 

 

国内ツアー、フジサンケイレディスの予選ラウンドも終了しました。

昨日のブログで予選終了時のトップは5アンダー、カットラインは3オーバーと予想しましたが、トップは8アンダー、カットラインは2オーバーとなりました。

思ったよりもスコアの伸ばし合いになりましたね。

最終日も風が強くなりそうにありません。

8アンダーでトップの竹田さんは2週連続優勝のチャンスです。飛距離を活かしたゴルフですがかなり小技も上手くなってきました。鈴木さんはネギック理論の壁との勝負、野澤さんは優勝を狙える位置でプレーするとポカがあって沈むタイプです。トップと5打差の3アンダー組までは逆転優勝の可能性がありそうです。

 

横峯さくらさんは1バーディ7ボギーで通算7オーバーの予選落ちでした。ショットの距離感とアプローチの距離感が悪いですね。アプローチが1m以内に寄らないとパットが入らないという意識が強すぎるのか上手く寄せられないですね。

今日も5mのバーディパットが1回だけ入りましたが、短いパットを何度も外しています。昔のさくらさんもパットを外していましたがバーディパットでした。今はパーパットが2m程度残って、これを外してしまいます。特に100ヤード前後のショットとアプローチを修正しないと同じことの繰り返しになるでしょうね。