リコーカップが終了しました。

 

4日間のスコア比較です。

1R ベスト67、60台9人、アンダー21人、平均71.676

2R ベスト66、60台11人、アンダー21人、平均71.432

3R ベスト69、60台1人、アンダー9人、平均73.514

FR ベスト68、60台2人、アンダー6人、平均73.757

 

最終日は風が強くなかったのにも関わらずスコアが伸び悩みました。平均スコアも風が強かった3日目よりも悪かったです。これはピン位置による難易度アップですね。かなり微妙な位置にカップが切られていました。

 

昨日は優勝スコアを13アンダーと書きましたが、思ったほどスコアが伸ばせないコース設定となり、原さんが10アンダーで優勝しました。

最終日のベストスコアを叩き出した古江さんが8アンダーの2位でした。

 

原さんはシーズンにメジャー2勝を挙げましたので、5年シードを獲得します。アメリカツアー参戦も視野に入って来るのではないでしょうか。過去にシーズンにメジャー2勝した日本人選手がいましたが、その後は故障もあって活躍できませんでした。そういうことの無いように調子の良い時にチャレンジすることも大事です。

最終日のプレーを見ていて感じたのは、実力はあるのにまだまだ未完成の選手だということでした。強い選手ですが、強さの半分も出し切っていない感じですね。強さと脆さを兼ね備えている選手で、それが試合毎の成績の浮き沈みにも出ていますし、1日のプレーにも表れています。2番で同伴の優菜ちゃんがパーパットを外したことで自分自身もボギーを叩いたことの気持ちの整理ができたと思います。終盤もストローク差があったことで良かったです。競った試合では不安が残ります。

 

古江さんが最終日のベスト68を叩き出して通算8アンダーで2位に入りました。

バーディの獲りにくいピン位置でしたが、獲れるところを確実にバーディにしていました。これが古江さんの強さですね。結果的には3日目にショットが乱れたのが敗因となりました。チップインイーグルが4日間で4個というのも成績に貢献しました。これはラッキーでした。1つくらいは有っても4つですからね。それも全てチップインです。運を使い果たしたのではないか・・・というくらいでしたが、それで優勝できなかったのは残念でした。

 

優菜ちゃんは2番と3番のパットミスが全てでした。2番は1mのパット、3番はファーストパットが彼女らしくないタッチの合っていないパットで、返しのパットを残してしまったのですが、そこからの短いボギーパットも外しての4パットでした。このパットミスの3打が無ければ前半でバーディを獲って原さんと優勝を争った状態で後半勝負に持っていくことができた筈です。このパットミスは自分自身のプレーに影響するだけでなく、原さんを楽にさせてしまいました。

ノーバーディのままズルズル後退するか・・・と思いましたが15番でバーディを獲り、終盤は原さんを上回るゴルフをしていました。返す返すも序盤のパットが勿体なかったですね。諦めないゴルフが好感を持てました。

 

上田さんは難しいパーパットを決めていましたが、バーディパットが入りませんでしたね。3日目のように風が強くなればチャンスもあったでしょうが・・・。メジャーだと勝ちたい気持ちが強すぎて空回りするのでしょうか?メジャータイトルが遠いですね。

 

渋野さんは最終日に順位を上げてくる予感がありました。実力はありますが、精神的な安定度と風対策が今の課題でしょうか。飛距離もありますしロングでスコアを伸ばすことのできる選手ですが、イケイケの時は良くても調子が悪い時にいかに我慢できるか・・・ですね。

 

笹生さんも実力はあるのですが、精神的な安定度が課題なのでしょうか。ただ、渋野さんと違って気分屋という感じではなく、本気になっていないように見えてしまいます。強い時は手が付けられないですが・・・。上位に来ると「勝たれてしまいそう」という雰囲気を漂わせていますが、そこまで実力が飛び抜けているわけではないと思います。

 

いつもと出場条件が違っていたリコーカップですが、終わってみればメジャーらしいスコアでした。優勝スコアは2桁アンダーでしたが、アンダーパーが37人中14人しかいませんでした。

やはりコースが面白い試合を作りますね。このコースだから実力が無いと上位で戦えません。アンダーパーフィニッシュした選手名を見て納得しました。