人生の終盤を迎えて今生で残念に思っていることは、一人の人

と添い遂げられなかったということである。日本での娘の父親と

の離婚から始まり今に至るまで複数の男性との関係があった。

 

今一人でいるということは、その誰とも関係が続かなかったと

いうことだ。若い頃は私の周囲は両親・祖父母・叔母夫婦と

うまく行っていない夫婦ばかりを見てきた。親族で仲がいいのは

私が嫌いだった叔父夫婦だけ。そんな環境だったので、自分

こそは絶対うまくいく結婚生活をと思って結婚したけれど、夫の

2度の浮気で結局7年後に離婚した。

その後、日本でもスペインでも数人の男性と付き合ったけれど

最後は、どの相手とも知り合わなければ良かったと思うような

別れ方をしてきた。最初はどの相手にもときめく気持ちが

あったし、幸せな時があったにもかかわらずだ。

 

このスペインの私の周囲には、幸せを絵に描いたようなカップル

がたくさんいる。うまく行くカップルはそれなりにうまく行くのだ。

だから私は今生でできなかったことを、どうしても次の人生で

やりたい。人としてやっぱり一人の人とずっと愛し合って、添い

遂げるのは、素敵なことだと思う。

 

男と女でも同姓愛でも、夫婦や恋人の仲は、親子や兄弟姉妹

の誰よりも、一番近しい密接な関係なのではないだろうか。

孫姫たちには、私のような間違った男選びをせずに、一人の

人と一生愛し合っていけるような関係を築いてほしい。恋多き

女なんて、何ぼのもんでもない、クソ食らえですよ、本当に!!