アディクトリポート

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真実をリポート Addictoe Report

誘導説には乗っからない!

 

発端はこの記事(山崎貴監督の未来/最終報告⑤『ゴジラ-1.0』)にいただいたコメント。

 

JOE
山崎監督の「良い人戦略」には敬服致します。まさに庵野監督と表裏一体。いつか少年のような笑顔の下の本心を暴く人が現れないかなと思っています(いい意味で)。
山崎貴ご本人以外にも、彼を取り巻く人脈も徹底的な「良い人戦略」に根ざしていて、
『ゴジラ-1.0』〈ゴジラマイナスワン〉公開当初から好意的、熱狂的、圧倒支持的なYouTube動画をモニターし続け、
その人たちにアカデミー視覚効果賞を受賞した山崎監督から、記念のサイイン入り劇場用ポスターがプレゼントされるという空前のサービスぶり!
 

2024/03/19
 
あと、山崎監督はライダーには愛着はないようで、無理にお願いするとユアストーリーの二の舞になりかねませんね。
なるほど、さすがに山崎監督の新作が、
  • 庵野氏の『シン・ゴジラ』(2016)の後に、山崎貴の『ゴジラ・ザ・ライド』(2021)と『ゴジラ-1.0』(2023)公開。

  • 『シン・仮面ライダー』(2023)の主演女優の浜辺美波を〈マイナスワン〉の主演にも起用したが、そもそもは庵野作品以前に『アルキメデスの大戦』(2019)で山崎監督が先に起用していた。

 

という「なぞらえ」「後追い」「トレース」を続ける姿勢を頑なに堅持したままで、ほぼ(※私自身の中で勝手に)確定の「山崎貴版ウルトラ」に続き、
「山崎貴版ライダー」まで出てきたら、
  • 「あてこすりもいい加減にしろよ」
  • 「イヤミが強すぎる」
  • 「人の企画ばかりパクって、山崎貴に自分自身の企画力はないのか」
  • 「そんな遺恨試合めいた企画より先に、やらなきゃならない作品が目白押しだろ」
と、せっかくのぼりっ調子の同カントクの勢いに水を差しかねないし、それこそ「人の良さが売り」から「人が悪い」に評価も転じかねないので、「ライダーに響かない」同氏の性向をJOEさんから伺って、なんとなくホッとしました。
 
ベラデン 
今回も私のコメントを抜粋して頂きありがとうごさいますm(_ _)m

いや~『ゴジラ-1.0』が遂にアカデミー賞受賞しましたね!!
改めて山崎監督おめでとうございます!!
実は受賞式の前夜は山崎監督同様に私自身も余りに緊張してほぼ一睡もできない状態でしたw(幸い翌日は仕事が休みで良かったです)
ゴジラに何とか受賞して欲しい!という切なる思いがある一方で「でもやっぱり最後はギャレス監督の『ザ・クリエイター』が受賞するんだろうな…」という諦念感が行ったり来たりして本当に気が気でなりませんでした。
なので本当に受賞出来て良かったです!!
私は10年前のギャレス・エドワーズ監督の『GODZILLA ゴジラ』(2014)の時から、
 この人の手腕はまるで買っておらず、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)の監督に起用された時も、

「これじゃあ作品の出来は知れたもの」と懐疑的でしかなく、
ドタンバ助っ人のトニー・ギルロイの大幅なテコ入れで「見られる作品」に昇格していたことは、
6年後の『キャシアン・アンドー』(2022)でも証明された。

 
なのでエドワーズ監督の株は私・自分基準では全く上がらず、
『ザ・クリエイター/創造者』(2023)もちっとも期待できなかったが、

実際に見てみたら、まさにその通りのガッカリな出来だった。
 
山崎貴もギャレス・エドワーズも映画界への関わりは、
視覚効果マン(VFXクルー)から始まったところが共通。
 
なのに総合力や映画構築力の成長発展には大きく差がつき、
山崎作品は安心して観られ、のめり込んで鑑賞できるが、
ギャレス作品からの、観客の心の離れようが散々な現状はどうしたものか。
 
いやほんと、山崎貴監督にはアンチも多いが支持層も多い反面、
ギャレス・エドワーズ監督の支持者なんてどこかにいるの?
 
という現状認識もあり、
いかに競争が激しいアカデミー視覚効果賞といえども、
『クリエイター』が〈マイナスワン〉を制して受賞などありえないとは思ってましたが。
 
『オッペンハイマー』の視覚効果賞ノミネートがなかったり、
ノミネート条件の、北米で公開実績があることに加え、
ヒットもし内容的な評価も高かった『ゴジラ-1.0』には完全に追い風が吹いていましたね。
 
>ベラデンさんは文句タラタラでも大枚はたいて秘宝を購入していてー

いやいや、私はもうかれこれ十年以上前から秘宝購入するのはやめてますよw秘宝に貢献したくないので殆ど立ち読みで済ませてますw
先月号の三留まゆみ氏のゴジラ評もその批評が酷すぎて強く印象に残ってたので記憶したのを書いたまでです。
 
 
>山崎監督は次回作でシン・ウルトラマンの-1.0を作るのではないか?

確かに山崎監督なら西武ゆうえん地のアトラクション「ウルトラマン・ザ・ライド」でVFXでかなり臨場感ある映像でウルトラマンの世界を再現してましたね。私も体験しましたが本当に凄かったですよ!!
『シン・ウルトラマン』で見たかったのはこういう迫力あるバトルや破壊シーンでした。山崎監督なら庵野監督と違ってきっとゴジラ-1.0同様に期待できそうです。

でしょでしょでしょ?
いやあ、まだ全く非公式で何の確証もないけど、
私の中では『ウルトラマン-1.0(仮)』はすでに本決まりですっ!
※私の予測はいつも当たらないので、外れても責任は取りません。
 
次回作といえば山崎監督は『オッペンハイマー』のクリストファー・ノーラン監督との対談で「『オッペンハイマー』のアンサー映画を作りたい」とコメントしてました。
その事について岡田斗司夫氏が自身の動画で興味深い事を言ってました。
岡田氏は「山崎監督が作る“オッペンハイマーのアンサー映画”は『はだしのゲン』になるんじゃないか?」と推測してました。
↓この動画ですね。私もチェックしてました。
2024/03/17
 
岡田斗司夫氏は過去にゴジラ-1.0が「山崎ゴジラは米国で大ヒットすると思う。もしかしたらアカデミーも狙えるのでは?」とゴジラの北米での大成功とアカデミー賞受賞を見事に予見したのでかなりの彗眼の持ち主だと思いました。私は山崎監督が『はだしのゲン』をアンサー映画として作る可能性が高い思ってますが、アディクトさんはどう思いますか?
実はこの原稿執筆には相当に日数がかかっていて、
その間に『ゴジラ-1.0』の7回目鑑賞/2回目のIMAX「額縁上映」鑑賞と
2024/3/22 ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸 9スクリーン E-18
『デューン 砂の惑星PART2』鑑賞もあったのだが、
2024/3/22 ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸 9スクリーン F-17
それを含めるとまた記事公開が遅れてしまうので今回はスルーします。
 
とにかく岡田氏は上掲の動画で
  • 山崎貴は「ナウシカ」を日本版『デューン』風の実写映画にすればいい。
  • 庵野秀明はアニメ版『ナウシカ2』をやればよく、山崎実写版と競作(同時)公開すればいい。
また後ほど、
  • 宮崎駿の次回作『ナウシカ』は、アニメ版を庵野に、実写版を山崎に譲る。
  • 宮崎氏自身は、ジブリ美術館用短編アニメ「ナウシカ」を制作
とも主張している。
 
いかにも以前(『君たちはどう生きるか』公開前から)より、「ナウシカ2」を庵野に譲る説を主張していたこの人ならではの説だが、私には、どうして『ゴジラ-1.0』の価値をたちどころに見抜いた岡田氏が、そんな見誤った予測を相変わらず主張し続けるのかがフシギでならない。
 
もしも山崎貴監督が『オッペンハイマー』対抗策として『はだしのゲン』を計画していたとしても、岡田氏ほどの知名人がYouTube発信なんかしたら、「ほら、私の言ったとおりでしょ」と後で自慢されちゃうので、意地でも避けるんじゃないだろうか。
 
つまりもしも岡田氏の見込みが正解でも、それをネットで公開たちまち、計画が変更されてしまう可能性だってあるわけさ。
 
『オッペンハイマー』に関しては、原爆開発の要になった人物の映画だけに日本人にはセンシティブでなかなか日本公開日が決まらなかったりと、とにかく腫れ物に触るかのような扱いが続き、それに呼応してアカデミー賞受賞からの”山崎貴監督『オッペンハイマー』に言及「アンサーの映画を日本人として作らなくては” という報道すら、
あまり大々的には報じられず、「この話題は避けておくのが無難」とばかりに、ほとんど見かけない。
 
山崎監督が日本人の立場から、原爆を投下したアメリカを責める内容の映画を撮るかどうかだが、
これも岡田氏の動画で言及されているように、
『ゴジラ-1.0』だって海外展開の可能性を熟慮して、
ゴジラの巨大化と凶暴化の原因たる米国を糾弾する要素をひた隠しにする強(したた)かさのある人なので、
『オッペンハイマー』対抗策=アンサー映画『はだしのゲン--1.0(仮・笑)』だって「原爆を落としたアメリカ憎し」の姿勢をあからさまにすることはないだろう。
 
そういや、山崎監督の海外展開まで視野に入れた「核・原爆問題で米国をあからさまに糾弾しない」成熟した映画設定に難癖をつけ、「史実と異なる」と物語の必然・架空設定に否定的見解だった某氏は、とにかく山崎貴氏のやることなすこと+称賛・賛辞・受賞がことごとく気に食わないらしい。
 
『ゴジラ-1.0』が最多8部門受賞した日本アカデミー賞については、
去年のベスト海外映画に『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』を選ぶ賞というのは完全に気が狂っている」と、賞そのものの価値に疑義を呈し(それについては私も賛同できるが)、
『オッペンハイマー』アンサー映画については、
それは731部隊の映画を作るということにしかなり得ないわけだが、自分が言っていることの意味を分かっているのだろうか」と、いくら何でも、なんでそうなる?な理論の飛躍がありすぎる。
 
とにかくなにしろ、山崎貴監督作品の軌跡はこの人の神経を逆撫でし、同監督の功績だけは絶対に認めたくないんだなと、思いきり屈折、ひねくりまくっていることだけはよく伝わってくる。
 
現象としては全く逆だが、
岡田斗司夫氏も、映画の価値や意味を公正・正確に読み取る能力がありながら、
  • 「映画秘宝」という雑誌が、映画作品そのものに準じる形をかなぐり捨てて、秘宝枠の中だけで映画を論ずる独立国を築いたように、岡田斗司夫ちゃんねる枠内での作品論や予想の方が、実際の映画の存在や現況よりも優先しているがための、いびつな映画界の現状把握・分析が散見される。
  • 旧来からの予想を最新状況に対応させず、以前通りの構想に逆戻りするため、あちこちに矛盾が生じて破綻している。
例えば「ナウシカ2=続編」を、宮崎駿が自ら手がけず、庵野秀明に譲るというのは、
  • ウルトラが原点の庵野秀明の才能を宮崎は買っていない。
  • 細田守、宮崎吾朗等の後継者育成に失敗し、スタジオジブリは今では宮崎駿新作の制作会社のみが実情。
  • 『君たちはどう生きるか』で、主人公の眞人は宮崎駿、青サギは鈴木敏夫、大伯父は高畑勲で、高畑から自分の著作を継いでほしいと請われても、宮崎はそれを断り、自分の道を進む→「ジブリと宮﨑駿の2399日」(初回放送日: 2023年12月16日 )より。
  • その番組の最後で、宮崎氏はナウシカのイラストを描いている。
という状況把握があったら、どうして庵野氏にアニメ版の続編を、山崎貴に実写版の制作を任せるなんて判断ができるのだろうか?
結局、企画が実現した時、「私はこの時点で見通してました」と自慢するとか、チャンネルの注目度を高めるための無責任な特ダネ記事に堕してるだけで、「いや、なんでそうなる?」という違和感は、「アカデミー賞なんて大した賞じゃない」とか「オッペンハイマーのアンサー映画は、原爆がテーマではなく731部隊でしかならない」同様の珍説・奇説の類に思える。
 
だいたい今回の海外興行の大成功やアカデミー受賞について、山崎貴は「ゴジラというタイトルのなせる技」と冷静に分析しているが、それだけにいつまでもタイトル借りパク監督の地位にとどまらず、山崎貴監督の新作という触れ込みだけで勝負できるオリジナル作品に移行すべきなのに、いつまでも、次は『はだしのゲン』ですとか言ってる場合じゃないと思いますけど〜?
 
 
おしまい。
 
最終報告⑥『ゴジラ-1.0』