2019メカデザインからのSW雑感〈その2〉 | アディクトリポート

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この記事(「マンダロリアン」からのSW雑感)の続き。

 

↓この動画を見ての、

2019/12/13公開

 

読者の感想を問いかけて終わったわけだが、

触発されて、

↓こういう動画を発表した猛者(もさ)もいるが、

2019/12/20公開

 

私にしてみれば、この充実提案でさえ「的外れ」である。

 

というのも、ルーカスフィルムとポルシェの仲立ちとして陣頭指揮を執る

↓この東洋人、

ダグ・チャンに適性が備わっているのかどうか。

 

この男に関しては、本ブログではことあるごとに取りあげて来たが、

チャン

近年、680人あたりだったフォロワーが、

おそらくは『記憶屋』のレビューを書いて、

↓ファン?の監視体制に入ったためか、

最近、1000人以上にふくれ上がった。

 

そういう方々は当然、私の語った「ダグ・チャン盛衰史」なんか知るわけがないし、

ダグ

笑ってる

リンクを貼っても読むわけないんで、

うんとかいつまんで、

(もっとも、それだって読まれないのは承知の上で)

ここにふり返っておこう。

 

ダグ・チャンは今でこそルーカスフィルムの副社長に居座っちゃいるが、

『エピソード1』(1999)のデザインがジョージ・ルーカスの不興を買い、

「デザイナーの人材はまだ手つかずの大学生を探せ」と指示されながら、

(「アート・オブ・エピソード1」に記述あり)

「壮大な期待作を、未経験の素人なんぞに任せられるか」と発掘作業をサボった、

美術センスの皆無なプロデューサー、

↓リック・マッカラムが

rikku

社内告知に応募してきた、当時ILM勤務のチャンを抜擢。

おいおいおい

(「社内壁の告知で、締め切りまで2週間と知り、あわてて応募作品を描いた」と、ファンクラブマガジンでチャンが証言)

taiwann

「もっとましなのが世間には絶対いるはず」と、

チャンの仕事ぶりに満足できないルーカスから

ゴンスケ

がっつ

代役捜しを請われ続けたマッカラムは、

次第にノイローゼに陥(おちい)って、

自分の抜擢に応えなかったチャンを拒むようになり、

『エピソード2』(2002)の頃にはチャンを意図的に避けるようになり、

口もきかなくなった。

(2002年の秋にルーカスフィルム社員のスティーブ・サンスイート邸

ランチョ

 

ペタルマのランチョ・オビ=ワンに長居し、社内事情を事細かに聞く)

 

マッカラムはようやく、

ジオノ2

↓ライアン・チャーチと

チャーチ

チャーチ

SPHA

エリック

↑エリック・ティーメンズという

ジオノ1

「使える」人材の二人組(シスかっ!)を獲得。

2人の引き継ぎ体制が整うと、チャンを『エピソード2』を最後にSWのデザインから追い出す。

(「チャーチとティーメンズは『エピソード1』から目当てをつけていたが、あいにく2人の手がふさがっていた」というマッカラムの見え透いたウソ証言を、『エピソード3』・2005の帝国ホテルインタビューで直接聞く)

 

——と、他の誰でもない私自身の独自調査で把握しており、

それだけに「フォースの覚醒」の頃に、

チャンがちゃっかり復職していることに驚いた。

 

「これは期待が持てないぞ」と疑問視していたところ、

予想どおり、

『7・フォースの覚醒』(2015)と

 

↓(上)『エピソード5』/(下)『7』のスター・デストロイヤー

えくた

↑(左)『6』/(右)『7』のシャトル。

↓ファーストオーダーの兵員輸送艇

↑レジスタンスの兵員輸送艇。どちらも…

 

『ローグ・ワン』(2016)と、

左から『ローグ・ワン』(2016)のAT-ACT、『最後のジェダイ』(2017)のAT-M6、『ジェダイの帰還』(1983)のAT-ST、『帝国の逆襲』(1980)のAT-AT。

 

『8・最後のジェダイ』(2017)の

 

 

デザインの冴え無さは、目を覆わんばかり。

 

SWオモチャが売れない悪循環は、

ディズニー体制(2015〜)からでなく、

プリクエル時代から引き継いでおり、

とり

フィギュアの前にビークルが売れなくなったのは、

「SWメカはカッコ悪い」が民衆に知れ渡ったため。

 

チャンはデザイン科の学生時代は、

実車のカーデザイナーを目指していたが、

断念して映画の世界へ。

 

というわけで、実力で現在の地位にいるわけでもない、

カーデザイナー失格者が、

プロの世界で通用している、

ポルシェのデザイナーたちの前で、

デザイン論の講釈をたれるなんて、

まさに「釈迦に説法」、

「どの口が言う?」ではないか。

 

だけどこの場のダグ・チャンはずいぶんと誇らしげで、

ついに「下剋上を果たしたぜ」とでも言わんばかり。

 

見ればかつて自分を追放した、

ライアン・チャーチまで、

手下に従えているではないか。

 

この日のチャンは、

「ついにこの時が来たぜ」と溜飲を下げたに違いない。

 

↑直接ポルシェのデザイナーと折衝するのはチャーチの方。そりゃそうだ。

 

長くなったので、この話はまた続く。