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2020/7/9
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※個人の感想です。
『風の谷のナウシカ』
2020/7/5 MOVIX三郷 シアター② D-11
この日の日中は蒸し暑く、
避暑も兼ねて手近な映画館へ。
『ナウシカ』は初公開時の1984年に、
当時のアニメ映画の聖地、
丸の内東映パラスで観た。
『さらば宇宙戦艦ヤマト』(1978)
『銀河鉄道999 』(The Galaxy Express 999・1979)
『さよなら銀河鉄道999』(1981)
——等の東映系/渋谷東急チェーンの作品をここで観ていたので、
『ナウシカ』も自分の中では、バリバリ東映作品だった。
今回の鑑賞では、
作画監督が根っからの東映動画組の小松原一男という点ぐらいしか、
東映の片鱗が感じられない。
『2001年宇宙の旅』(1968)の際にも、
本公開時との上映条件の違いを述べるコメントで、
白銀の映写スクリーンを覆う布製たれ幕の開閉が記されていたが、
フィルム式映画館では、
上映前にブザーが鳴って、布幕が開くのが常だった。
丸の内東映パラスの『ナウシカ』上映前には、
安田成美の歌うシンボルソング「風の谷のナウシカ」が無限リピートされていた。
今回、36年ぶりの『ナウシカ』映画館体験は、
宮崎駿の超本気、
「これまでにない、まともなものを見せてやる」という、
執念と言おうか意気込みと言おうかが改めて伝わって来た。
ドラマ展開や久石譲の音楽に荒削りで乱調も散見(音楽は散聴?)はするが、
原作漫画の失速気味と比べたら、
相当に上出来なまとまり具合だと思う。
島本須美、納谷悟朗、家弓家正、永井一郎…。
声優の声の張りと乗りが豊穣で、
36年前の黄金期を感じさせる。
で、これは初回から変わらぬ感想ですが、
もっと感動するはずが、
ある映画雑誌に邪魔されて、
実はその影響が36年経過しても拭えなかった。
(以下、「ナウシカ」未見の方は絶対に読まないように:赤字部分)
鑑賞前にチラ見した「キネマ旬報」の特集記事の見出しが、
「いつもハッピーエンド」云々なため、
ナウシカがいくら破滅的で自己犠牲を伴う冒険を繰り広げても、
「どうせ助かるんだろ」と見透かしてしまい、
彼女の行く末にちっともハラハラしないんである。
いまではスタジオジブリ作品としてくくられてしまう『ナウシカ』
後継宮崎作品とは少しだけ趣が異なるので、
テレビ放送でなく、映画館でデジタル上映も大いに価値ありと感じました。
36年ぶりの劇場鑑賞