神奈川県庁本庁舎が国の重要文化財に指定されるのを前に、記念イベント開催。 | かながわ検定横浜ライセンス1級に合格したのでブログ続けてみました。

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 横浜のご当地検定である「かながわ検定横浜ライセンス」は2017年3月の試験を最後に終了してしまいましたが、その名前を忘れない様にブログのタイトルに付けました。
    そして、いつの日か「かながわ検定横浜ライセンス」が復活してくれたらと思います。

 

この日はキングの塔の愛称でお馴染みの、神奈川県庁本庁舎にやって来ました。

神奈川県庁本庁舎を国の重要文化財(建造物)に指定するよう文部科学大臣に答申され、

近く指定される見通しとなっていて、重要文化財指定を前に記念イベントが開かれました。

 

3階の旧議場で開かれた記念イベントでは、神奈川大学吹奏楽部の演奏会から始まり、

県建築職職員によるイントロダクションの後、横浜国立大学名誉教授による基調講演が行われました。

また、この日は庁舎の一般公開も行われ、旧貴賓室や知事室、正庁、屋上などが公開されました。

 

重要文化財の指定に関して・・・

神奈川県庁の本庁舎が「神奈川県庁舎」として、令和元年10月18日に開催された文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て、新たに国の重要文化財(建造物)に指定するよう文部科学大臣に対して答申されました。今後、官報告示をもって国指定重要文化財(建造物)に指定されます。

 

神奈川県庁本庁舎の概要・・・

1928(昭和3)年10月竣工、起工は1927(昭和2)年1月。神奈川県庁舎としては4代目。

設計は公開コンペに付され、1等となった小尾嘉郎(おびかろう)の外観案を尊重しつつ、

実設計は神奈川県庁舎建築事務所が担当。施工は大林組。

鉄骨鉄筋コンクリート造5階建て、地下1階、塔屋は9階分あり、高さは48.6m。建築工事費275万円。

様式は「日本趣味ヲ基調トシタル近世式」。今日でいえば和風アール・デコの先駆け。

また、コンペの設計心得の中には、船舶出入りの際に港外の遠望から、

県庁舎の所在を容易に認識し得る意匠とする事を望むとあり、もともと高い塔が望まれていた。

 

さらに、重要文化財の附(つけたり)として、

建築模型や設計図面、正面玄関ホール、西自動車庫、東自動車庫、外壁が指定されています。

附(つけたり)とは・・・

本体の建造物と一体で指定される付属物で、保護の対象として本体と同じ効力を持つものである。

 

 という訳で、入り口には「祝‼国重要文化財になります」・・・ ↓ 正面玄関ホールも附の一つです。

 

    3階の旧議場では記念イベントの準備が始まっています・・・ ↓

    

       こちらも附の一つである建築模型・・・ ↓ 石膏製で、1927(昭和2)年に造られたもの。

       

          同じく附に指定された、設計図面も多数展示されていました・・・ ↓

          

記念イベントが始まりました・・・ ↓ 来場者多数のため中二階の傍聴席も解放、初めて入りました。

 北側の門の脇には、附の一つである西自動車庫があります・・・ ↓

 

    北門を挟んだ反対側にある、東自動車庫も附の一つです・・・ ↓

    

       いつも日本大通りを通る際に目にする、外壁も附です・・・ ↓

       

          なお、6階にある歴史展示室の壁にはこんな部分が・・・ ↓ 耐震工事をする際に、

          穴を開けて内部の鉄骨の状態を確認したそうで、せっかく開けた穴なので埋めないで、

          皆さんにも見てもらおうという事で、ライトアップまでされて展示されています。

          

今年で91歳を迎えたキングの塔ですが・・・ ↓ 耐震補強工事もバッチリして、あと100年はいけるとか。

 

神奈川県庁本庁舎〓fab44〓国指定重要文化財