ハックルベリーってご存知ですか?
私は先日初めて知りました。
ハックルベリーと言えば思い出すのはハックルベリーフィン。
トムソーヤのお友達です。
が、このハックルベリーはお話とは関係ありません。
そもそもベリーと名がついていますが、ベリーではありません。
ナス科の野菜らしいです。
でもその姿はまるでベリーのようなので、そう呼ばれているのです。
元々が野菜なので甘味はありません。
それに期待されるポリフェノールの値はもちろんとても高いのですが、その色に毒性のあるソラニンという成分が含まれているので生では食べられません。
それにベリーと違って皮が硬くアクもあるので、
半時間ほど茹でてアク抜きをする必要があります。
今回私はミキサーにかけてしまったけれど、
ゆっくりとアク抜きをして皮が柔らかくなるまで待ったほうが良かったかもしれません。
初めて食べたハックルベリージャムは独特の味がしました。
何より色がすごいのでポリフェノール、とかアントシアニンが一杯なんだろうな、って見るだけでそう思えちゃう。
その色に注目したのは成分だけでなく色素に関してもです。
あまりにきれいな紫色なのでひょっとして染め物行けるかも、と思い早速一枚染めてみました。
とてもきれいな青紫が出ましたね。
素晴らしい。
これは染め剤として使えます。
是非もっと染めてみたいと思ったけれど、買ったお店に問い合わせてももう手に入りませんでした。
それが、それがですよ。
今年の夏に、バジルを育てていたそばで得体のしれないくさがそだっていたのです。
白い小さな花が咲いていて所どころ黒い実が成っていました。
私はひょっとして胡椒の実?と思ってそのまま育てていたのです。
でも結局胡椒とは違ったので引き抜いてしまいました。
それが今になってネットで調べてみるとどうもハックルベリーだったんじゃないかと思えるのです。
花や葉っぱの姿がよく似て見えますが、実物を見ないとやっぱり判断するのは無理ですね。
それにしてもまた新しい色との出会いがしばらくお休みしている染め物にもう一度私を引き戻してくれるかもしれません。
そういえば手芸ごと、長いことお休みしています。
今日は今から繕い物でもいたしましょう。