村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

安見児ヤスミコ得たり

2020-07-13 23:04:53 | 和歌と歌人
我はもや
安見児ヤスミコ得たり
皆人ミナヒトの得かてにすといふ
安見児ヤスミコ得たり

和歌・歌人13
 藤原鎌足フジワラノカマタリ
『万葉集巻二・95』

鎌足が采女ウネメの
安見児を下賜カシされ
妻問い得た時の歌

藤原鎌足フジワラノカマタリは
614―669
中臣御食子ナカトミノミケコの子
中大兄皇子ナカノオオエノミコらと協力し
蘇我入鹿を殺し大化改新を進めた
孝徳天皇、斉明天皇、天智天皇のもとで
内臣ウチツオミを務め
律令体制の基礎作りに加わった。

内臣ウチツオミとは
飛鳥から平安初めに置かれた役職
天皇の最高顧問

采女ウネメとは
後宮の雑役に従事する者だが
各国の少領以上よりの
姉妹、子女の中から
形容端正なものが選ばれ、
本来、宮廷の神と天皇とに奉仕する為の者。
臣下が妻問うことはできなかった。


藤原鎌足の歌は
万葉集を勉強していたのなら
知っていたのだろうか
この歌をよむと
若き鎌足が
安見児を得て
ウキウキと喜んでいる
そんなチャラい姿は
私にとって想定外だ


写真は
アガパンサス
ユリ科
開花時期は、 6/20 ~ 7/末頃。
南アフリカ原産
明治時代中期に渡来
紫君子蘭ムラサキクンシラン
アフリカンリリー
とも言うらしい
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