『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』3章までの評価

にて面白さがわからんと書いたが「クリアしてからレビューしろ!」と言われるので46時間半かけてクリアした。

46.5時間中15時間ぐらいは面白かった。

中盤良ゲー。序盤15時間と終盤6時間はクソゲー。

わたしは普通に【ゲーム】がしたかった!!!!!!

 

 

●良い点●

・安定したfps

ぱっと見で気づかれない評価されにくい部分だと、長時間プレイしても画面酔いしない、シームレスなマップ移行など丁寧さを感じる箇所はある。

 

・ストランドシステム

「俺はサムだ!」と叫ぶと「俺もサムだ!」という山彦が返ってくる。

世界中にこのゲームをプレイしている沢山のサムが居て直接姿は見えないけれどもどこかのサムが建てた橋やセーフハウスに助けられたり、国道が繋がったり、多次元宇宙となっている。

自分とは異なる近い次元のサムの足跡が青と青緑で残っていたり見えないサム達の気配を感じる。

死後の世界で沈んでいる他次元のサムに触れればそのサムとストランド(線)で結ばれ、そのサムが残したアイテムが可視化される。

 

「ここにジップラインがあるよ」という看板は立っているのに肝心のジップラインがない。

看板を立てたサムAとはストランドで結ばれているが、ジップラインを設置したサムBとは結ばれていないから起こる現象だ。

到着点となるジップラインがないじゃん!!と建てた後、自分がレベルアップしたら真横にジップラインが可視化されて「あったのか!」と驚いたり、不便だが笑えるトラブルでなかなか面白い。

 

間接協力プレイ「ストランドシステム」は面白いのでこれで別ゲーム…デスストの悪い面をどうにかした新作作ってくれないかな…。

 

●悪い点●

・ムービー

序盤の冗長さと終盤の失速と長すぎるムービーでだれる。

その長いムービーが映像として優れているわけでもなくただ棒立ち人間が説明台詞を喋るのみでカメラアングルも何もない(設定上外出歩ける生身の人間が居ないため棒立ちホログラムの登場人物たちが次々切り替わってそれぞれが一方的に電波なセリフを喋る。会話になってない)。

完全ムービーなら寝てしまえばいいからまだましだった。

終盤4時間ほどコントローラーから手を離すことすら許されない最悪なムービー。

 

・全裸ノーマンの押し売り

△シャワールームに入るOption押して→でskip選択して○で決定、全裸でシャワー浴びるOption押して○でskip選択して○で決定、全裸でシャワーから出てくるOption押して→でskip選択して○で決定、洗い流したカイラル物質からグレネードが生成されるOption押して→でskip選択して○で決定。

何でシャワー浴びるだけのムービーをスキップするのに12回ボタン押さなきゃならないんだよ!バカなのか?

 

・感情移入できない主人公

ひたすら使い走りさせられるサム。

津田健次郎が「みんな喜んでくれるかな」「頑張れサム」と独り言吐きながら歩いてるのだが操作しているわたしはこれっぽちもそんなこと思ってないので共感できないことこの上なし。

偉そうに命令してくる電波な登場人物たちに対して形だけでも「はい/いいえ」を返事できれば…。

ドラクエは「はい」選択しなきゃ話進まないけどそれでも一度は「いいえ」と言えるし、断ったときの反応も見られるのにさ~。

エピソード10で流石のサムもやや怒るのだが何故かあっという間に怒りを静めて感謝し始めてしまう。

何でだよ!!!!もっと怒れよ!!!!

ゲームをするときは主人公=自分だと思っているのでクソ女を殺すエンドが用意されてないのがダメ。

 

・歩くことが苦痛

エピソード3までの感想でも書いたがどこ行っても景色変わらないから初めての施設に到着しても感動も何もないという意見は最後まで変わらず。

全然感動しないのに小島監督は「感動して泣くはず!」と語っている頓珍漢ぶり。

 

・そこはムービーでいいだろ!

「お前ら銃撃つの好きだろ?」とばりにおざなりに放り込まれたエピソード4と7と11のTPS。

配達したい人は突然の別ゲーに戸惑うし、TPS好きな人は素直にCoD:MWやる。

 

●各章の感想●
エピソード3までのチュートリアルが長くて一生クリアできないかと思ったが3中盤~8突入までは休日ぶっ通しプレイで一気に進めるぐらいには面白かった。
DECIMAエンジン繋がりなのか各地で「Horizon Zero Dawn」の機械恐竜のホログラムが出てくるのもテンション上がる。

【プロローグ〜エピソード2】
ここでパッケージを買い取りに持って行く人多数


【エピソード3】

最も時間がかかったこのゲームを楽しむための下準備期間

橋と国道の資材集めに奔走

 

【エピソード4】

突然別ゲー(Call of Duty)が挟まる

 

【エピソード5~6】

ジップラインが造れるようになり楽しさのピーク

エピソード3で建設した橋に時差で「いいね」が付き始める

 

【エピソード7】

突然別ゲー(Call of Duty)が挟まる

 

【エピソード8】

ほぼ徒歩で雪山登り下りし続けてとても辛い…
仕事に疲れて帰宅してゲームの中でまた仕事する

 

【エピソード9】

ボス戦

ここで終わってたらまだ良ゲー評価だった

 

【エピソード10】

サム「ファストパス使わせてくれ」

クズども「ダメだ!歩け!」

わたし「こいつら絶滅しねぇかな」

 

【エピソード11】

もはやCall of Dutyにも失礼レベル

 

【エピソード12】

は?わたしが乗ってきたバイク何処やった?

別次元のサムから受け取った善意すら取り上げられ怒りの感情しか湧かない

これまで自分が世界のサム達と作り上げた物が全て無に帰して虚無

虚無のボス戦

 

【エピソード13】

エンドロール中もコントローラーから手を離すことを許されない!ド平日深夜2時!終われない!セーブできない!頼む!寝かせてくれ!眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い

 

【エピソード14】

地図無しで?何で?何で地図無いの?エピソード1で一度行ったきりの場所を覚えてるわけないだろ!!!クリアすることを諦めて寝た

翌日気を取り直してクリアしたがムービーもういいよーーー(怒)

 

【エピソード15】

好きなだけ配達を楽しんでどうぞ


●結論●
ゲームとして面白くなるまでの導入部とムービーが長すぎて飽きる人は序盤で売り飛ばす。
クリアした後も遊べる(インフラ整備と配達)要素はある、というか寧ろクリアした後でゆっくり楽しむのが正解なゲームかと思われる。
が、このゲームのためだけにPS Plus1か月だけ加入したので月額850円払いたくない自分はこれで御終い。
(※完全オフラインでも遊べるがかなりの縛りプレイとなるためよりストレスが増す)
PS4版は売却して、またやりたくなったとしてもPC版買い直すかなって感じ。
1か月でクリアしなきゃ!という義務感がまた自分を追い詰める系のゲームなので月額無料のPC版でゆっくり進めるほうが向いてそう。

PC版出てからアップデートでマップ広がったり建設可能なアイテム増えたりしたらじわじわ続きそうなジャンル。
PS4パッケージ版の中古価格は相当値崩れるだろう。

最近流行りの1マッチ10分程度でサクっと遊べるわちゃわちゃゲームとは対極。
よくぞここまでトレンドと真逆いくゲームを出したものだとその勇気には感心。

つまらない部分はいくらでも言語化できるけど楽しい部分は言葉で説明するのが難しい。
「ここまで言われたら逆に気になる」って人はどうぞ自身で確かめてみてください。

因みに楽しいのは3-6章だけなので覚悟してください。
 

フランツ・カフカの「城」や、ヘルマン・ヘッセの小説の冒頭の延々と風景についてだけ書かれているページまで楽しめるような人にはお勧め。

 

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