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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2019年09月13日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:ジャズ
BNでの初リーダー作となった晩年作


 ブッカー・アーヴィン(Booker Ervin,1930年生、1970年没)は、とにかく“自分流”を貫いた人だったように思う。迎合して時流に乗るのではなく、自分自信のスタイルを通し、それを磨いていくといった姿勢だったと言えるだろう。その意味で、1960年代を通じて録音された彼のリーダー作は、ハードバップとして確立された音楽がそのまま存在し続け難い時代の産物とも言えるのかもしれない。

 そんな中でも1968年作の本盤『ジ・イン・ビトゥイーン(The In Between)』は、新たな流れが生じる中で、彼なりの応答だったようにも思える。フリー・ジャズが既成の様々な観念を崩そうとしていった中、それと同じことをなぜ彼がしなかったのか、あるいはできなかったのか。彼が出した答えは、自身のスタイルから出発して“やりたいようにやった”ということだったのだろう。3.「モア―」や5.「ラルゴ」といった再演曲が新しいアレンジで披露されている点、本盤の演奏曲の全てが自作曲で占められている点がそうした彼の姿勢を反映しているようにも思える。

 他の共演者たちも、この姿勢に呼応して奔放に演奏しているように見受けられる。フリーやオープン・フォームといった潮流への反応という面では、トランペットのリチャード・ウィリアムスの演奏が耳につく。たぶんブッカー・アーヴィンと同じ方向を向いて我が道を突っ走ろうとしていたのがその理由なのだろうという気がする。

 ちなみに本盤はブッカー・アーヴィンが39歳という早すぎる人生を閉じる2年前、結果的には晩年の作となった。ブルーノートでの吹き込みはホレス・パーラン名義の『アップ・アンド・ダウン』(1961年)にさかのぼるけれども、ブルーノートにおけるリーダー作としてはこれが最初でありながら、晩年作ということになった。


[収録曲]

1. The In Between
2. The Muse
3. Mour
4. Sweet Pea
5. Largo
6. Tyra


[パーソネル、録音]

Richard Williams (tp)
Booker Ervin (ts)
Bobby Few Jr.(p)
Cevera Jeffries Jr.(b)
Lenny McBrowne (ds)

1968年1月12日録音。




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Last updated  2019年09月14日 12時50分17秒
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