監督 クレイグ・ガレスピー
脚本 スティーヴン・ロジャース
撮影 ニコラス・カラカトサニス
編集 タティアナ・S・リーゲル
音楽 ピーター・ナシェル
出演 マーゴット・ロビー、セバスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ
2018年度 アメリカ 上映時間 2時間1分
アメリカ人初のトリプルアクセルを成功させ、2度のオリンピック(アルベールビルとリレハンメル)
出場と言う輝かしい実績を上げ乍ら、ライバルだったナンシー・ケリガン襲撃事件に関わった
として、全米スケート協会から追放されたトーニャ・ハーディングの半生を描いた作品で、
母親や元夫から虐待を受けるなど劣悪な家庭環境から抜け出すためのアメリカンドリームが、
襲撃事件をもたらした背景にあり、「アメリカっていう国は、愛すべきヒーローだけじゃなく、
憎むべきヒーローも求めている」との独白があるように、トーニャも被害者のひとりとして
描かれています。
映画と実際の場面比較
どこまで真実を描いているのか分かりませんが、現存している人物が実名で登場して、
私生活まで穿り出してしまえるのがアメリカの凄いところで、少しでも批判に晒されることを
恐れて、不自由な表現しかできない今の日本は、社会主義国と変わらない検閲国家に
堕落してしまったと言えるでしょう。
汚れ役のトーニャを演じたのは、「スーサイド・スクワッド」のハーレイ・クインが当たり役に
なったマーゴット・ロビーで、アカデミー主演女優賞にノミネートされましたが、
助演女優賞を受賞した母親役のアリソン・ジャネイが凄すぎて、霞んでしまいました。
ハーレイ・クインのマーゴット・ロビー
母親本人と役になり切ったアリソン・ジャネイ
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