電験三種の合格率は低いですよね。

 

平成 28 年度の合格率は 『8.5%』

平成 29 年度の合格率は 『8.1%』

平成 30 年度の合格率は 『9.1%』

 

100人受けて8~9人しか合格できない。

この数字だけを見ると、「狭き門」という認識になるかもしれません。

 

合格率が低い → 難しい → だから諦めよう

 

そう考える人も出てきますよね。

 

しかし、少し待ってください。

この数字は、本当の意味での合格率を表しているわけではありません。

 

 

合格する気がない人も受験している

電験のように工業系の資格は、会社命令で受験する人も多くいます。

 

会社が受験料を出すから受験する

 

会社で講習会の費用を出してもらったから受験する

 

会社で通信講座の費用を出してもらったから受験する

 

会社で電験参考書の費用を出してもらったから受験する

このように、色々な面で費用を負担する会社も多くあります。

 

会社で費用を出してもらった以上、試験を受けに行かなくてはなりません。

その人たちの中には、全然勉強していない、または最初から諦めている人もいます。

 

そのように仕方なく試験を受けに来ている人はどういう行動を取るか。

 

試験が始まるとわかりそうな問題だけ解答する、

あとは適当にマークシートを埋める、

そして退出時間になるのを待つ、

退出時間になると同時に退出する、

 

このような行動を取ります。

 

試験を受けに行って、退出時間と同時に退出する

試験会場で、そのような人を見かけたことはあるでしょう。

たぶん、その人は合格する気もなく、電験などどうでもいい人なのです。

 

 

 

退出時間と同時に退出する受験生

私も昔は、退出時間と同時に退出する人を見て、「もう解き終わったの!? すごいな・・」と思っていたのですが、よく考えると電験の試験を30分(40分?)で、解き終わる人がいるはずありません。

 

そんなすごい人がいたら最初から電験二種一種を受験しているでしょう。

 

合格する気のない人や諦めている人が、退出時間と同時に退出していただけでした。

 

話が少しそれましたが、受験者は皆「絶対に合格したい!」と思っている人ばかりではないということです。

 

だから、合格率は低いとも言えます。

 

 

 

勉強していない科目もとりあえず受ける人

また、私の知っている人でも「今年は『理論』しか勉強していないから『理論』だけ合格すればいい」という人がいました。

でもその人は、勉強していない科目も取りあえず受験して、『理論』以外の科目では、ほぼ適当にマークシートを埋めてきたそうです。

 

このように、勉強してない科目も受験しておこうという人もたくさんいます。

勉強してない科目については、まず合格できないですよね。

当然「科目合格率」も下がります。

 

このような理由で、合格率や科目合格率は実際よりは低くなる傾向にあります。