p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

ヤリス、ヤリスぎ

2019-11-05 01:23:45 | 企業・産業
昨日(11/4)で東京モーターショー2019が閉幕しました。
ワタシ自身は見に行くだけの精神こころの余裕も身体からだの元気も無かったのが残念なところです orz

ソコでは様々なクルマが展示されていたワケですが、新型として発表されたモデルの中でネット界隈で一番反応が強かったのではないかと思えるのが、ホンダのフィット
先代よりシンプルになった内外装やレベルアップしたハイブリッド・システムなど、概ね好評を以って迎えられているようです。こいつベースのヴェゼルやシャトルも期待できるのではないかと、ワタシも思います。

一方、コレに先んじて新型が発表されたトヨタ・ヴィッツあらためヤリスは、東京モーターショーへの展示は無し
競合する車種ではありますが、アピール戦略の違いが際立つトコロです。
違うのはアピール戦略だけではなく、新モデルでは“モノ”としての違いが明確化しています。
初代から引き続きスペースユーティリティが“売り”のフィットに対して、ヤリスはコンパクトさを“売り”にしています

さて、この“競合車と違う”というのは、これまでのトヨタとは違う戦略です。
特に対ホンダでは、オデッセイがヒットすればエスティマを投入したり、ストリームには完全に同サイズのウィッシュを当てたり…ヒット作に対して類似のタイプを“当てる”ケースが多く見られました。

それがここにきて違う戦略を打ち出しているのは、日本のマーケットの優先度を引き下げているのではないかという気がします。
ヤリスの場合はイメージカラーも赤ですし、ラリーでの活躍を背景に欧州で人気が高い(日本では1980年代をピークに衰退した)スポーティな“ホットハッチ”として世界で売ろうという戦略であろうかと思われます。
我が国では免許取得者数が横這いから減少に向かい(資料p.11)、この先の自動車市場縮小のおそれが高まりつつある中、仕方のないコトではありますが。

このままでは、国内向け「トヨタ」ラインアップの代表的車種であるクラウンですら、“いつかは無くなる”なんてコトになりかねません。
偉いヒト達には、トヨタが消費市場としての日本国内マーケットを見直すような経済政策を打ち出して頂きたいものだと思います。


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