世の中は勉強熱心な家庭と、そうでもない家庭とありますね。
熱心な家庭の方には極端な例が見られます。
「2~3時間は勉強できて当たり前でしょ!」というママさん。
ご自分が小学生の時にそんなことをやっていましたか?
どんぐり算数問題を作った糸山先生は、子どもの感覚を大人が知るには5倍にしろとおっしゃっていたと思います。
つまり10回の書取は50回、10枚のプリントは大人がやるなら50枚に相当しますし、1時間の勉強なら5時間の仕事に相当します。
そうなれば大人でもしんどいと思うので、子どもだってしんどいはず。
同級生がやっていると、わが子にもやらせなきゃと不安になるのかも知れませんが、幼児や低学年に勉強をやらせすぎると勉強ギライになる恐れがあります。
羊の家でも法律家の卵となった子羊は「算数が嫌いになったのは、子どもの頃に公文のプリントをやったせい」と言っています。
間違いがないのに、最低でも4回は同じプリントを繰り返させられたのが嫌だったそうです(その教室の先生は100枚ワンセットのプリントを1~100まで終わると、また1から繰り返しました)。
算数は中学数学の代数、国語は高校入試の現代文まで小学生の内に行ったけど、止めてしまいました。
それにも関わらず後まで尾を引いたんですね。
特に、できるようになった計算を繰り返したり、書ける漢字をまた書き取りさせたりというのは苦痛に感じるようです。
能力のある子ほどその傾向が強く見られます。
足し算は何千回練習しても掛け算ができるようにはならないので、同じようなレベルの課題を何種類も与えるのは時間も労力も能力も、もったいないですよね。
やらせすぎて勉強嫌いにならないように気をつけたいものです。(羊)