本を読んでもらうのは好きで、よく読み聞かせをしているけれど国語が苦手で、どうしたらよいものか困っているというご相談を受けました。
読んでもらうのと自分で読むのとでは、どこが違うのでしょうか。
自分で読む時は、読むという行為にエネルギーを使ってしまうので、内容に集中できず何度も行きつ戻りつして読まないと、頭に入ってこないのだと思います。
その点、読んでもらえば聴いた内容を頭のなかで映像化する作業に100%エネルギーを回せます。
長い文章問題を読むのが嫌がる子も同じです。
家では読んでもらえても、学校ではそうはいきません。
国語のベテランの先生がよく言うのは、音読の大切さです。
今は、どこの小学校でも音読の宿題が出ますので、十分やっているように思うのですが、ほとんどの場合は、音読が暗唱になってしまっています。
暗唱するくらい繰り返させられた課題では、音読の効果は得られません。
初見の文を読んで、これがスラスラ読めたら次の文にとりかかる。
ご家庭では、目の前で読ませましょう。
つっかえたり、たどたどしい部分は、知らない言葉や意味がわからない言葉なので、すかさず「◯◯ってどういうこと?」と尋ねてみて、わからなければ教えましょう。
この時に「そんなことも知らないの?」という雰囲気を感じさせると、音読が嫌いになってしまうので気をつけます。
軽く「◯◯は~ということだよ」と教えちゃいます。
これをしばらく続ければ、きっとスラスラ読めるようになります。
文字を言葉にする脳の回路の信号の通りが良くなるから。
子どもの特性として、繰り返すことでどんどんスムーズにできるようになるというのがあります。
将棋初心者だった子が、スマホの将棋アプリで遊んでいる内に、親も負かすようになるのですから。
ポイントは、楽しくやることです。
だから、お勉強という雰囲気を感じさせずに、「どんなお話か、ママ知りたいな。今、手が放せないから読んでくれる?」というように水を向けましょう。
学力の基礎は、正しい文の読みからです!(羊)
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