日本人が英語を書けない・話せない原因は,以下の3つです。

 

1 1つ目

 

 1つめは,これまで書いたとおり,英文法を使わないことです。

https://ameblo.jp/imahitotsu-english/entry-12416580608.html

 

https://ameblo.jp/imahitotsu-english/entry-12416963748.html

 

 英語が思いつかない,という時には,

 

 「主語は何?」

 「動詞は何?」

 「肯定文・疑問文・否定文のどれ?」

 

とテンプレをたどっていけば,英文は自然に出てきます。

 

 英文法はテンプレです。せっかくテンプレがあるのだから,テンプレを使いましょう。

 

2 2つ目

 

 2つ目は,認識語彙と比較して,運用語彙が著しく少ないことです。

 

 認識語彙というのは,「聞けばわかる,読めば分かる」という語彙です。

 

 運用語彙というのは,「ゼロから思いついて,使いこなすことができる語彙」です。

 

 次の英作文を考えていただけるとおわかりいただけると思います。

 

 彼が私のパソコンの設定を変えちゃったよ。

 

 「設定」が分からない人が多いと思います。

 

 大学受験では出できませんし,パス単の英検2級・準1級・1級にも出てこないと思います。

 

 日本人で,「設定」の英単語が出てくる人は,10%はいないでしょうね。5%もいないかもしれません。

 

 で,次の英文を日本語にしなさい,という問題です。

 

 He has changed the settings of my PC.

 

 彼が私のPCのセッティングを変えちゃった? パソコンのセッティング? 設定か!

 

と思いつく人は多いと思います。おそらく日本人の半分以上は,この英文を理解することができると思います。

 

 なので,ざっくりですが,認識語彙と運用語彙は,

 

 ある1つの英単語について,英→和なら50%以上の日本人はわかるが,和→英なら5%以下の日本人しか分からない

 

というぐらいに,著しい差があります。

 

 もっと簡単に,単語だけで見ていくと,

 

 大統領,を英語で言ってください。

 

 日本人で言えるのは25%ぐらいではないでしょうか。

 

 president プレジデントを日本語にして下さい

 

 日本人で言えるのは75%ぐらいではないでしょうか。

 

 皇帝,を英語で言って下さい。

 

 日本人で言えるのは,2%ぐらいでしょうか。

 

 emperor エンペラーを日本語にして下さい。

 

 日本人で言えるのは50%ぐらいではないでしょうか。

 

 このように,認識語彙と運用語彙に,著しい違いがあります。

 

 ちなみに,presidentをフランス語にしてください,というと

 

 président

 

 ドイツ語では,

 

 präsident

 

 スペイン語では

 

 presidente 

 

なので,簡単すぎて問題になりません。(上記はグーグル翻訳で翻訳しているだけで,私がこれらの言語を習得しているわけではありません)

 

 時々,「アメリカの現地の英語学校では,中南米から来た生徒は間違えを恐れないでべらべらしゃべるから短時間で英語をマスターできるのに,日本人は文法で考え込んじゃってしゃべらないから上達が遅い。日本人も,もっとどんどんしゃべればいいのに。」みたいな記事を見つけますが,それは違うと思います。

 

 日本人は単語を思いつかないだけです。文法で考え込んでいるのではありません。スペイン語を母国語とする人が英語をすぐにマスターできるのは,スペイン語と英語でそっくりの単語が多く,単語をすぐに思いつくからです。

 

 長くなってしまったので,3つ目は,明日書きます。

 

https://ameblo.jp/imahitotsu-english/entry-12418422599.html

 

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