面談でこのようなことを聞かれました。
娘(小5)は、塾のノートをとてもきれいに書いてくる。
カラーペンやマーカー、小さなハンコやイラストも駆使して、あとで見返しても楽しめる。
でもこんなにきれいにノートを書いていては、肝心の先生の話が上の空なのではないか。
授業を聞く=塾へ行く価値と考える親としては、これでよいのかと不安。
(このお嬢様の四谷平均偏差値は53前後[算数])
私の回答
誰でも、話を集中して聞きながらノートも完璧にとるのは不可能なことです。
どちらかに力を入れれば、どちらかがおざなりになります。
実際に見せてもらったノートは分かり易くまとめられていたので、先生の板書に、自分の好みを加えてカラフルにバージョンアップしたと思われます。
このくらいの偏差値の子なら、ここまできれいに書いていたとしても、授業内容も小耳に挟むことは可能です。
ですが、どちらかを選べと迫られたら、この子の場合は「ノートをとる」ことを選びます。
授業内容が半分流れて消えてしまっても、きちんとまとめられたノートを見れば分かるからです。
聞くのか書くのかどちらを優先したらよいのかは、偏差値がおおいに関係します。
偏差値45以上の子は、その子の好みに従ってください。
通常、自分でまとめなくても先生が要点を黒板に書いてくれるはずですが、中にはほとんど板書しない先生もいるので、学力が振るわない生徒の場合はこうしてください。
学力が振るわない子は、それに比例して租借力、記憶力、ノートをまとめる力も下がっていきます。
何を言っているのかも、ましてや要点が何なのかも分かりません。
そんなときには、「とにかく一生懸命に先生の話を聞きなさい。その中で自分が分からない単語だけをノートにメモしなさい。文章になっていなくてもいい、字がめちゃくちゃでも構わないから」。
それをやるとどうなるか。
家の誰かがメモを見て補佐をする、または他の対策を練るヒントにしたいからこうしているのではありません。
真剣に話を聞く練習の、第一歩です。