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「死ぬかも」「退職希望」

2020年07月11日(土)

永寿総合病院の医師・看護師は「死ぬかも」と。
東京女子医大の看護師は「退職希望」とのこと。
今後、医療職を希望する若者は減りそうな予感。
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「退職希望」

《コロナ医療体制は大丈夫か》
東京女子医大で看護師400人が退職希望「ボーナスゼロ、
給料減額では最前線で働けない」悲痛告白(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
こちら


[写真](4ページ目)《コロナ医療体制は大丈夫か》
東京女子医大で看護師400人が退職希望「ボーナスゼロ、
給料減額では最前線で働けない」悲痛告白 | 文春オンライン
こちら


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「死ぬかもしれない」


「死ぬかもしれない、子ども達を頼む」永寿総合病院、医師・看護師の手記公表
 感染対策に注意も「予測困難な事態に」 2020年7月2日 m3.com
 

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集団感染により43人が死亡した永寿総合病院(東京都台東区)は7
月1日、日本記者クラブを通じて、医師2人と看護師1人の手記を公表しました。同病院の許可を得て全文を掲載
します。
 
【感染の医師】いつどこで感染したかが分からず慄然、妻に「死ぬかもしれない、子ども達を頼む」
 私は永寿総合病院に医師として勤務しております。勤務中にコロナウイルス感染症に罹患しましたが、入院
治療にて回復し業務を再開しております。
 私の場合、高熱と全身倦怠感で発症し、数日後に強い乾咳と呼吸困難が出現しました。当時、当院でもコロ
ナウイルス感染者の受け入れを始めておりましたので、スタッフを含めて感染対策には細心の注意を払ってお
りました。しかし、元々の病気で入院された方がいつの間にかコロナウイルス感染症を合併されるという状況
が出現し、これは我々医療従事者でも予測困難な事態でした。私は、自らの発熱を認めた際に、症状の強さか
らまず間違いなくコロナウイルス感染症に罹患しただろうと思いましたが、いつどこで感染したかが分からな
いことに慄然としました。
 入院後、安静にしていても呼吸が苦しくなり、症状の強さと酸素数値の悪さから死を覚悟致しました。家族
との面会はできず、妻には携帯電話で「死ぬかもしれない、子ども達を宜しく頼む」と伝えました。妻は大変
なショックを受けただろうと思いますが、とにかく諦めずに治療を受けるよう励ましてくれました。
 呼吸不全はさらに悪化し、人工呼吸管理を必要としましたが、それでも改善が得られず、ECMO(体外式人工
肺)を導入することになりました。人工呼吸器使用中は鎮静剤が使われますので意識はありませんが、病状が
改善して人工呼吸器が外れ、意識が回復した際には、生きていることが不思議でした。
 入院期間は3週間以上に及び、退院後は、筋力の低下とコロナウイルス感染による肺障害から、日常生活を送
れるようになるまで数週間のリハビリテーションを必要としました。思うように体が動かず歯がゆい日々が続
きましたが、当院へ通院・入院されている方とそのご家族、そして共に医療に従事する仲間がきっと私の復帰
を待ってくれているという思いから、頑張ることができました。現在は体力が回復し、業務を再開しておりま
す。
 当院での新型コロナウイルスの院内感染により、入院されていた多くの方に感染が発生し、多大なご迷惑と
ご心配をおかけしたことを大変申し訳なく思っております。また、同感染によりお亡くなりになった方には、
心よりご冥福をお祈りいたします。外来・入院で担当しております患者様は、主治医が突然不在となったこと
により、大変な不安を感じられたことと思います。当院は、通常の診療を取り戻すまでに、まだまだ時間を必
要としておりますが、一日も早く安心して医療を受けていただくことができるよう尽力いたします。
 
【血液内科医師】同僚が離脱、少人数で奮闘
 3月23日に院内感染が明らかになり、3月25日に2名の同僚が、微熱があるとのことで自宅待機となり、後日に
PCR陽性しかも肺炎発症で長期離脱となりました。当初は5階病棟のみの集団感染と考えていましたが、4月上旬
には8階の無菌室にまで広がっていたことが判明し、その時は事態の重大さにその場に座り込んでしまったこと
を思い出します。
 とは言え、未感染の方を含め50人を超える診療科の患者様の命を守るべく、研修医共々、少ない人数で日々
防護服に身を包み、回診に当たる日々が1カ月以上続きました。また、休診により通院困難となった患者様への
連絡にも明け暮れていました。
 当院の患者層の特徴としては、大学病院など高度医療機関から依頼され、転院となった治療歴の長い、高度
に免疫機能が低下した高齢者が多く、アビガンやその他の良いと思われる治療薬などを投入するも効果に乏し
く、残念ながら最終的に血液内科だけで23名の患者様がお亡くなりになりました。
 血液内科専門医が圧倒的に少ない城東地区において、深い反省を込めて、二度と院内感染を繰り返さない体
制を整えつつ、患者様に安心して当院での血液疾患の治療を受けていただけるよう、一層の努力をして参る所
存です。
 
【看護師】泣きながら防護服を着るスタッフ、家族の反対で退職希望も
 患者さん 109 名、職員 83 名もの感染者を出し、原疾患で闘病中の患者さん 43名が亡くなられました。亡
くなられた患者さんのお荷物から、これまでの生活や大切になさっていたもの、ご家族の思いなどが感じ取ら
れ、私たち職員だけが見送る中での旅立ちになってしまったことを、ご本人はもちろん、ご家族の皆様にもお
詫びしながら手を合わせる日々でした。
 感染の拡大が判明した当初は、患者さんが次々と発熱するだけでなく、日に日にスタッフにも発熱者が増え
、PCR 検査の結果が病院に届く 20 時頃から、患者さんのベッド移動やスタッフの勤務調整に追われていまし
た。
 なかなか正体がつかめない未知のウィルスへの恐怖に、泣きながら防護服を着るスタッフもいました。防護
服の背中に名前を書いてあげながら、仲間を戦地に送り出しているような気持ちになりました。
 家族がいる私も、自分に何かあったときにどうするかを家族に伝えました。幼い子供を、遠くから眺めるだ
けで、抱きしめることができなかったスタッフ、食事を作るために一旦は帰宅しても、できるだけ接触しない
ようにして、ホテルに寝泊りするひとり親のスタッフもいました。家族に反対されて退職を希望するスタッフ
も出てきましたので、様々な事情を抱えながら、永寿が好きで働き続けてくれるこの人たちを何とかして守ら
なければ、今の業務を続けていくことはできないと強く感じました。
 4月4日、「頑張れ、永寿病院 地元有志一同」の横断幕が目に入り、「まだ私たちはここにいてもいいんだ」
と思えました。涙を拭きながら非常口を開けたのを覚えています。支えて下さった地元の皆様には、本当に感
謝しかありません。
 私たちは、今回のウィルス感染症で多くのことを学びました。人の本質は、困難な状況に直面するとより露
わになることを実感しました。困難な状況であるからこそ、思いやりのある行動や、人を優しく包むような言
葉を宝物のように感じました。育児休業中のスタッフが、「メディアで医療従事者が感謝されていますが、私
はまだ何もできていない」と話してくれたときは、「その気持ちこそが宝物ですよ」と答えました。
 少し前に、東京都看護協会から、院内感染が起きた他院への看護師の派遣を依頼されました。感染が拡大し
た頃の自分たちを思い出し、何とかしてあげたいところでしたが、精神科病棟への派遣なので、無理には頼め
ないなと思っていました。しかし、4人の看護師が志願して1週間の救援に参加してくれました。先週こちらに
戻ってきて、「お役に立てるところがありましたので、大変でしたが行ってよかったです」と報告してくれま
した。
 これまで支えて下さった地域の皆様のため、支えてくれた家族やスタッフのため、地域の中核病院としての
機能を再生させていかなければなりません。私たちはまだその途上にいますが、何よりも安心して医療が受け
られる場を提供することが重要であると考えています。地域の皆様、関連する医療機関の皆様におかれまして
は、今後とも、より一層のご指導とご支援をお願いいたします。


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「開業医は何もしていない」   井戸・兵庫県知事


井戸知事は、「開業医やケアマネははなにもしていない」と発言。

また、
コロナ感染めぐり「東京は諸悪の根源」と発言、後に発言取り消し
https://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/200709/lif20070920540049-n1.html
兵庫県の井戸敏三知事は9日、県庁で開かれた対策会議の冒頭で、
「(東京は)諸悪の根源」と発言した。東京から全国へ感染が波及することを懸念したものとみられ、
その後の記者会見で「決めつけるわけにはいかない。発言を取り消す」と釈明した。


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こんな知事の元で仕事をしていると思うと、本当に情けない。
隣の大阪の吉村知事さんに兵庫県もみてもらったほうがいい。


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今回のコロナ禍において、政治の責任は大きいと思う。

ほとんどの施策が失敗だった。
逆にすれば上手くいったのに。

まあ、後だしジャンケン分も考量して、
点数をつけるならば、30点がせいぜい。

こんな政治家を選んでいるのは、己の責任なのだが・・・


いつの時代も庶民は政治に翻弄され、犠牲になる。

だから災害時は、自分の動物的な勘で動いた方がいい。

各地で豪雨被害が起きているが、これも個人の判断が大きい。

政治に文句を言う暇があるのならば、自分が動いた方がいい。

別の意味での医療崩壊、看護崩壊が進行するのだろう。

転職を考えている方がおられたら、是非、当院に来て欲しい。

一緒に地域に貢献しながら、日本の医療介護を変えて行こう!


こんなことを書いている途中に本当に、素晴らしいキャリアの
人から就職希望のメールが届いたので、本当に驚いてしまった。

なんかよく分からんけど、今日はついている日だ。

熊本の被災者の方に、義援金を送った日。(日ホス経由)




PS)
コロナチャンネル#083

風評被害! 介護施設がマスコミに殺される日
https://youtu.be/yL4fAndSdSM














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この記事へのコメント

世の中には本当に様々な人がいるのですね。今は幸いな事に遠くに住んでいても自分のアンテナを張ってさえいればこうしてブログが読めたり就職ができたり募金で助けたりもできる・・・。自分と考えが異なる人もいるけれど素敵な人との新しい出会いもあるから人生やめられない
。長い目でみれば良くない物や考えは自然淘汰されていくと信じていきたいものです。

Posted by 羽鳥宏子 at 2020年07月11日 10:51 | 返信

国から医療や介護従事者に支給される慰労金について、感染者に対応していなくても支給される5万円を、兵庫県だけが一律支給しない方針とのこと。7月6日の知事の会見では「何もしていないのになんで慰労金を出すのか」
直接対応しなくても、感染拡大防止に懸命に取り組み、命や人々の生活を守るために、精神的な重圧も背負いながらずっと事業を続けてこられている方々のことを想像できないのでしょうか。「慰労」金なのに。
コロナチャンネルで医療や介護現場の状況を知るに、何ともやるせない言葉です。

Posted by taco at 2020年07月11日 11:44 | 返信

いつも取り残されて困っている側の立場に立って発言していただいている事に感謝申し上げます。ところで、長尾先生は今までPCR検査に対して陰性であっても半分な陽性かもしれないから、あまりこの検査にこだわってはいけないと発言されていたと思うのですが、それはコロナが疑われる症状がある場合は陰性であってもコロナを疑って治療すべきだからということであって、検査体制が整えられつつある現在においては、医療や介護の現場でのクラスター発生を防ぐためには、症状のはっきりしない職員や入院入所してくる人々にはスクリーニング検査としてPCR検査を一律にすべきであるというお考え、とこのようにまとめることでよろしいでしょうか。しかしスクリーニング検査だとしても陽性は信じても陰性はなんだか疑わしくて症状があれば、陰性でも出勤okとか大部屋okとかなかなかできないですよね。長尾先生には呆れられてしまうでしょうか。

Posted by 遠い声 at 2020年07月11日 06:05 | 返信

尼崎で介護職についています。井戸知事の『なにもしていないのに』発言に本当にショックを受けています。慰労金がたとえ出ないことになっても仕方ないとは思うのですが、もう少し愛情のある言葉で説明はできないものなのでしょうか。高齢者が1番コロナにかかると危ないといわれてる中、日々不安と戦いながらそれでもお一人お一人の命と向き合い、笑顔を少しでも増やせていけたらと職員みんなでチームとなって働いているのに、『何もしていない』 とはどういう意味で発言されたのか……… ご自身が介護される側になったらどんな気持ちになるのでしょうか。この知事の発言1つでこれからの介護業界にどんな影響を与えるのか 考えもしなかったのでしょうか。本当に残念でなりません。

Posted by 匿名 at 2020年07月11日 09:57 | 返信

医療従事者が病院/クリニックでのコロナ対応で神経をすり減らし、プライベートでも一般人より厳しい基準での生活を求められるとしたら、将来的になり手がなくなるかもしれませんね。私も今年限りなら我慢しますが、続くようなら医者をやめることも考えないといけません。

Posted by 広島の赤牛 at 2020年07月13日 08:57 | 返信

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