思い出の平林寺へ | 晴れのち曇り時々Ameブロ

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武蔵野の面影を残す静かな雑木林の中に鎮座する臨済宗の名刹「金鳳山平林寺」。
場所は埼玉県新座市にあるのですが、何十年ぶりに出掛けて来ました。

平林寺山門

平林寺山門

こちらは、平林寺の山門。
実家が近くということもあり、小学校に通っていた頃は、よく学校の写生教室で訪れていました。
あの当時は、とても他人に見せられるような絵は描けなかったのですが、今クロッキー帳と色鉛筆を持っていけば、なぜか描けるような気がする・・・

平林寺仏殿

平林寺仏殿

山門をくぐると、正面に見えるのは茅葺の仏殿。
山門にしても仏殿にしても、平林寺の建物は趣があり佇まいが良いです。

平林寺境内

境内には放生池があり、錦鯉がゆったりと泳いでいました。
平林寺といえば、国の天然記念物にも指定されている広大な境内林、今では殆ど見ることができなくなった武蔵野の原風景がここに残されています。
せっかくなので、久しぶりに歩いてみることにしました。

平林寺境内林

平林寺境内林

平林寺境内林

アカマツやコナラ、クヌギの中を歩く1時間弱の散歩道。
夏ということもあり、昆虫採集をしに来た家族ともすれ違いました。
クヌギやコナラには、クワガタやカブトムシがよく止まるのですが、昼間はちょっと難しいかな?
昔はこの周辺にも雑木林が沢山あって、夏休みは早朝から昆虫採集に出掛けていましたよ。
とくに、ナラの木の樹液にはよく集まるんですよね。

平林寺境内もみじ山

こちらは、もみじ山と呼ばれている場所。
この構図のまま秋の風景になれば、綺麗に写るのではないでしょうか?
文字通りの紅葉スポットだと思います。

平林寺野火止塚

平林寺境内林を代表する史跡といえば、この野火止塚。
江戸名所図会によると、かつてこの周辺では焼畑が盛んに行われており、その野火を遮るために築かれたそうです。
野火止という地名の由来にもなりました。

平林寺業平塚

野火止塚のすぐ近くにあるのが上の写真の業平塚。
こちらは、野火止塚に比べてかなり小さめ。
子供の頃、この業平塚を探したのですが結局見つけられず、大人になってやっと辿り着けたという感じです。
意外に目と鼻の先にありました。(^_^)
当時は、もっと木々がうっそうとしていて、子供の視線では分かり難かったのかもしれません。

平林寺散策路

平林寺散策路

平林寺散策路

境内林の散策路はしっかりと整備されていて、雨の日以外は快適に歩くことができます。
ただ、夏は蚊が多いので、虫よけスプレーは必ず持参するようにしましょう。

平林寺境内

今回、何十年ぶりかに平林寺を訪れましたが、都心からこれだけ近く武蔵野の面影を残しているのは、今となっては調布の深大寺か新座の平林寺ぐらいなもの。
深大寺のほうはある程度観光化されていて、人もそれなりに多いのですが、こちらは禅寺ということもあり観光客もまばらでとても静かでした。
女性や恋人同士で静かな散策をするには、とても雰囲気が良い所なので、ぜひ一度いらしてみてください。

お薦めの時期は、紅葉が映える11月下旬から12月上旬頃でしょうかね。
拝観料も、大人(中学生以上)は500円、子供(小学生以上)は200円と良心的です。


平林寺の公式サイト


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