三島市内のギャラリー阿吽で開催中の極上の酒器展を観に行って来ました。
こちらのギャラリーは、普段は個展を中心としているのですが、今回は廊主の蔵出し品の展示販売。
人間国宝から若手作家まで、多くの作品が所狭しと展示されていました。
思いっきり広角撮影していますが、展示風景はこんな感じです。
備前・信楽・唐津の徳利、ぐい呑、片口など・・・
作家別にきちんと整理されていて、其々の個性が分かりやすかったですね。
気軽に使える若手作家のものから、コレクター向けの逸品まで、かなりの数が揃っていました。
上の写真、左の列の手前から4番目の徳利は、備前焼人間国宝伊勢崎淳氏の作品。
4万円で出されていましたが、その値段なら私でも頑張れば買えるかもしれない。
ただ、私はお酒は飲まないということもあるので、今回は遠慮させていただきました。
コレクターの方には、お薦めかもしれません。
ということで、幾つか紹介させていただきますが、先ずは伊豆で作陶されていた長岡正巳さんの酒器。
既に逝去されていますが、私もこの方の小さな蹲壺と煎茶用の茶碗を持っていたりします。
人懐こく喜作な方で、誰からも好かれるタイプでした。
次は、唐津焼の中川自然坊さんの作品。
唐津焼の奇才と呼ばれた逸材で、この方も病気で亡くなられています。
先月、同ギャラリーで個展をされていた神尾順二さんの師匠にあたる方。
あの時購入した奥高麗茶碗は、使いやすくとても気に入っています!
今回は酒器の展示ですが、萩焼同様、唐津焼のお茶碗もかなり好きになりました。
備前焼森丁斎さんと森静子さんの徳利。
この二人は、ご夫婦なのか親戚関係なのか?
奥六つが丁斎氏で、手前四つが静子氏。
こちらは、丁斎氏の父親にあたる森風来さんの酒器。
さすがに大御所の風格を感じさせられますね!
窯の使い方の熟練度が高いのか、森家の器は景色の良いものが多いです。
その中で、今回私が注目したのはこちら!
唐津焼中堅作家の丸田宗彦さん。
写真だと分かり難いのですが、色合いといい佇まいといいかなり良かったです。
廊主に聞いたところ、やはり今注目の人気作家のようでした。
そして、多くある作品の中で一番目を引いたのが、備前焼の原田拾六さんの酒器。
この方の器は、非常に存在感があり、かなり良かったです。
今回は酒器なので買いませんでしたが、お茶碗があったら買ってしまったかもしれない。
ただ、この方はお酒好きなんですよね。
陶芸作家は、大体お酒好きな方が多いです。(笑
こちらは片口ですが、酒器として使わなくても観てるだけでも満足できる。
ともかく、作品から思いっきりの良さが感じられ、さすが備前焼の奇才と呼ばれただけのことはあります。
正直、一目惚れしてしまいました。
今回紹介したのは、多くの展示品の中のほんの一部で、これ以外にも凄い作品が沢山あります。
コレクターの方、器好きの方、この機会にぜひ訪れてみてください。
開催期間は、2020年1月18日(土)~2月2日(日)まで。
詳しくは、下のリンク先をご確認ください。
■ 三島市ポータルサイト「ギャラリー阿吽の紹介ページ」
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