富士川探石 | 晴れのち曇り時々Ameブロ

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週末は安倍川へ行く予定だったのですが、大雨による増水のため行先を変更。
身近なところで、富士川で石拾いをすることにしました。
ただ、富士川は安倍川に比べて良い石が少ない。
以前、別の用事で河口に行った時の印象が悪く、あまり期待はしていませんでした。
とりあえず、何も採れなかった時のことを想定して、地元の海岸での翡翠拾いをオプションに入れながら、さっそく出掛けてみることに・・・
現地に着いて川原に下り立ってみると、案の定これはヤバいなという感じでした。

河川敷はかなり広いのですが、大きな石がゴロゴロしていて、その殆どが質の悪い砂岩系。
安倍川とは、ちょっと様相が違いましたね。
安倍川の場合は、石を採りに行かれている方々も多く、色々な情報がネットに上がっていて事前に下調べが出来たのですが、富士川に関しては一切無し。(^^;)
探す石の狙いが分からないので、質の悪い砂岩や新しい地層から産出されている火成岩系の石は無視して、古い地層で生成される変成岩だけを探すことにしました。
地理的な話をすると、富士山側の支流から流れて来る石ではなく、南アルプス側の支流(早川)や最上流部(笛吹川)から流れてくるやつ。
そんなことを考えながら探し始めたのですが、あるのは形の無い砂岩系の石ばかり。
かなり厳しい状況の中、やっと見つけたのがこの石。

川で拾った石

水石の世界では、虎石と呼ばれているタイプ。
厳しい状況の中でも、なかなか質の良い石を拾えたのではないかと・・・
虎石というと瀬田川が有名ですが、あれとは石の種類が違うようです。
色々と調べたところ、今回採って来た石はスチルプノメレン片岩の可能性が高い。
茶褐色の部分(スチルプノメレン)と白色の部分(石英や曹長岩)が重なって圧力を受けたもの。
埼玉県の長瀞渓谷にある「虎岩」が正にこんな感じです。
富士川にしては、かなり珍しい石を拾って来たのではないでしょうか?
というか、富士川の最上流部は奥秩父なので、要はそういうことなのかもしれません。

富士川での探石を一言で表すと、ボーズもしくは1点ものをGET!みたいな感じです。
今回の探石場所は、富士市と富士宮市のちょうど境辺り。
石の種類の話をすると、砂岩系以外にはチャートや緑色岩が目に留まりました。
後は、富士山由来の火山石が多いですね。
その中から、支流の早川や笛吹川由来の石に狙いを定めるのが良いかと思います。

良質の真黒石は無さそうなので、富士川での狙いの一つとして「虎石」というのはありかもしれません。
私が拾った石もそうですが、富士川には元々虎渓石というのがあるようなので、虎系の石狙いという考えは持っていてもよいと思います。
ただ、紛らわしい石も中にはありまして・・・
富士川の川原に行くと、木の年輪のような縞柄の石が沢山転がっているのですが、あれは全然別ものです。
糸魚川で言う、キツネ石みたいなものですね。
富士川は、安倍川のように良質の石が沢山あるわけではないので、先ずは狙いを定める。
その中の一つとして、虎系の石はお薦めです。

海岸で拾った石

さて、今回は帰りがけに地元の海岸で翡翠探しもして来ました。
ここでの翡翠拾いは、富士川の補償に出来るぐらい確実性があります。
ここ数日の高波で石が入れ替わっていたらしく、それなりに数は打ち上がっていました。
写真左側の石は、綺麗に薄緑かかった良質の翡翠。
右側は半透明の部分が多い石で、そこが翡翠かどうかは微妙ですが変わり種なので持ち帰って来ました。
翡翠に関しては、家にあったものを4つ戻して2つ持ち帰って来た感じです。
最近は川で拾った石も増えて来たので、海の石は楽しみながら少しずつ戻すようにしています。



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