いまも昔もフランスの子どもたちが大好きな飴ちゃんといえば、
こちら、ベルランゴ飴!(もしかしたら今はHARIBOという子も多いかもしれないけど)
三角錐の形に白いシマシマ模様が目印の飴ちゃんです。
私は飴を好んでは食べませんが、これは別。
なぜか?
それは、甘さも香りもとてもやさしくて、書きものなど詰めた仕事をしているときにポンと一つ口に入れると、すごく癒されるんです。
昔ながらのちょっと懐かしいような、ホッとするような味わいだからかも。
それもそのはず、ベルランゴ飴はフランスでもっとも古い飴の一つなんです。
その飴を作っているのは、ティエリーさん。
私が住んでるリルシュルラソルグの隣町カルパントラがこの飴の発祥の地といわれますが、そこで今も変わらず、昔ながらの手法でこの伝統菓子を作っています。
こんなかわいいお店です。
このお店の奥に工房があって、週に3回ほど作っているところを公開しています。もちろん、子どもたちに大人気!
最初に銅製のポワロンという小型鍋を用いて、水、砂糖、グルコースのシロップを直火で煮詰めます。
160度になったところで冷たいテーブルの上に流します。
湯気が立ってますね〜。その迫力に子どもたちもびっくり。
この段階で香料や着色料を加えますが、ティエリーさんは自然のものを使っています。
お好み焼きのヘラのようなものでひっくり返したりしながら、冷ましていきます。
だんだん固まってきましたね。重そうです。
その一部をなにやら壁のフックに叩きつけながら練りこんでいます。
だんだん、白くなってきました。
あ、子どもの頃、大好きだった練りあめ! 練ってるうちに白くなった、あの飴!懐かしい。。。
さっきの巨大な塊の上に、白く練った飴をひも状にして、こんな風に絵を描くようにくっつけていきます。
こんなふうになりました。赤いお好み焼きみたい(すみません、私の脳内にだけソースと青のりの香りが、、、)
それをぐるりんとまるめて、成形の機械その名も「ベルランゴティエール」に入れると
うわあ〜〜〜 伸びてる、伸びてる!
子どもたちも大歓声。
数珠つなぎになった飴ちゃんがズルズルと次々出てきます。子どもたちは大興奮!みんな、前のめりです。
できたてのベルランゴを一つづつもらってうれしそう。
もう一個ほしい〜というリクエストにも、ティエリーさんはやさしく答えて、さらにひとまわり。
今回のパニエには、プロヴァンスの代表的なフレーバー「いちご」(カルパントラはイチゴの名産地なんです)「サクランボ」「メロン」「ラベンダー」を入れました。
やさしい手作りのフランス伝統の飴、皆さんにも気に入っていただけるといいな。
いつかプロヴァンスを旅することがありましたら、ぜひカルパントラのティエリーさんのお店にお立ち寄りください!
自然をこよなく愛する人で、一緒に大阪に行った時には、奈良がとても気に入っていらっしゃいました。
お店の名前はCONFISERIE DU MONT VENTOUXといいます。お見知り置きを。
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ベルランゴ飴を含む「11月のパニエ」は11月20日〜28日までの1週間限定・数量限定発売となります。
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残りわずかとなりました。お早めにどうぞ〜
Villa Montrose (南仏プロヴァンスのシャンブルドット )
◉Book
『ゆでたまごを作れなくても幸せなフランス人』(講談社)
『南フランスの休日 プロヴァンスへ』(イカロス出版)
いずれも電子書籍も発売しています