そんな私の本音 | Moratoriumer´

Moratoriumer´

今日も波に揺られて海を漂う。

各地で開催されているレインボーイベント。

レインボーイベント
↑チェリオ(ライフガード)【公式】さんのツイートより引用


ご縁に恵まれ

名古屋LGBTの家族と友人をつなぐ会として

ブース出展という形で参加してきましたが

次でいよいよ最後となります。

11月3日(日) 『奈良レインボーフェスタ

奈良レインボーフェスタ


大学時代と教員時代を過ごした奈良。

自分と向き合い

もがき

決意を固め

覚悟を持って

動き始めた地でもあります。

このブログを「Moratoriumer」と名付け

書き始めたのもこの頃です。

ここからは久々に

海面ではなく深海にあるようなことを

書きたくなったので書こうと思います。


「女だよね?」

「そうだよー。」

ばっさりと髪を切った私に問いかける子。

「・・・生まれ変わるなら男と女どっちがいい?」

「んーどっちでもいい。」

なんとなくその質問の裏には

トランスジェンダーなのかなという疑問を

なんともまろやかに感じた。

子どもたちからこんな視点でみられる時代が

やってきたことに驚きと喜びを感じた。


「わたしも、自分の人生を楽しんで

自分を大好きでいられる人になりたいです。」

人権学習として講演させてもらった学校で

子どもから頂いた感想。

私が講演するわけは

私の話を聞いて欲しいのではなく

私を通じて何か自身をみつめる機会になればと

自分も自分らしく生きてみようと

そう思うきっかけになれたら嬉しいと

いつも講演を締めくくっている。

この感想を目にして

何か伝わった気がした。


「もともと男だって言っても、お母さんは認めてくれない。」

「どうして認めてくれないの?」

「女の子としてみてきたからだって。」

偶然に出会った子の突然の告白。

話の言葉の節々に

痛いほどの生命力と強さを感じた。

こういう出会いが

また私に活力を与えてくれる。


「好きになっても自分からはいけん。

どうしても一歩引いてしまうんよね。」

好きになった人を前にもれた本音。

これは私の言葉。

好きという感情を抑えて

自分の心の内で大切にするやり方も

キューっと痛む心の和らげ方も

悲しみを無にして時を過ごす方法も

辛いことをユーモアに頭で変換する方法も

もう何年もかけて身に付けてきた。

社会を変えたいという自分が

好きな女性を前に

壁は絶対的に多いからと

相手の幸せの中に自分を描けない自分に

未だ変わっていないと

痛感する出会いだった。

そんな自分を変えたくて

変わりたくて告白したけど

この恋が実ることはなかった。

でも気づかされたことはたくさんあった。

少しだけ前に進めた気がした。

だから心は感謝で満たされていた。


これら最近の出来事。

こういう日常に起こる出来事が

私を突き動かす。

戦い続けようと

決意を新たにする。

勝ち負けとかじゃないことだけど

「絶対負けねぇぞ」って。

そうやって言葉を噛みしめて踏ん張ってきた。

平和主義の私が

唯一相手にするのは

社会と自分だ。


戦士であり続けようと思う。↓
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