ここ最近は事業承継のお手伝いをすることが多い。
今回は事業承継税制の質問からの出会いでしたが、
現場を見ると税よりもっと大事なことをすべきことがあり、事業承継そのものを一緒に取り組むことになった。
今回も、創業者一代で大きく事業展開を成功した会社。
カリスマ創業者の事業承継は特に大変である。その創業者に依存している会社だからである。
それに創業者は自分で出来る事は、他の人も出来て当たり前と思っている場合もある。
期待している後継者にしたい人(以下 後継予定者)が、創業者のように出来ずイライラしてるようだ。
(私からすると、偉大な創業者と同じようになんて無理なのは当たり前と思うが。)
特に親族(息子さんなど)に承継するときにはデリケートだ。
創業者と後継予定者との温度差がある場合はその差を埋めていく。差を埋めていくと更に経営に対し創業者より熱を高めて継続していかなければならない。
しかし、
後継予定者自身は、
①ヤル気がない場合
②創業者を怖いと思って自分の意見が言えない
③創業者目線でなく、親子目線で、親をバカする
④まだ実力不足で周囲が認めてもらえない
⑤経営に興味は少なく潤沢な資金のみ自分に欲しい
などなど原因は色々である。
仕事の依頼を創業者から受けた時は、まず創業者からじっくり話を聞く。その後、現場を見させてもらう。
まず私は、現場を見学でなく(長期的にいれれば長期的に)、後継予定者の現場の様子をみる。
後継予定者に対する創業者の目線でと現場の目線が違うことが多いからだ。
やっぱり、現場の人達があって会社があるから・・・・・・。
現場の様子が少しわかってくると、後継予定者の意見や課題も聞きながらその会社ならではの対策を練っていく。
詳細は色々あるが
後継予定者が大事なのは、
真剣に真摯に対応。
真面目に向き合う。
経営、現場に真剣に向き合って、コミュニケーションを取ることに時間をかける。
また、
後継予定者が息子さんの場合、年齢や行動で馬鹿にされる事はある。
しかし、そんな事気にしないこと。
大きなプライドは邪魔なだけなのだ。
自社に対し真剣に、誰よりも真面目に取り組んでいくと、影響を受けていく。変わっていくものだ。汗をかく真剣な眼差しが大事だ。
現場などの周囲の人は後継者予定者がどんな人か見定めているのだ。
完璧を目指して動けないより、恥をかきながも先ず動き創業者の悪い点ではなく良い点をしっかり見ることだ。
会社を一代で築く能力があることを忘れてはいけない。欠点は人間には誰にでもあるし、良い点がある人はその分悪い点も多くある。
そして、現場を大事にすること。
これを継続していると少しずつ信頼がついてくるのだ。
机上の空論のような、評論は最もダメだ。
勉強の出来る人や創業者を見下している人は、御社に後継するのは無理だと判断をさせてもらうことがある。
何十回話しても変わらなそうな時は、並行して、他の組織を売却して出来ると範囲や、
逆に他の会社をM&Aし違う空気を入れたり、
創業者の意思をしっかり汲み取れる他の親族、従業員がいないかもみていく。
事業承継は、早目に対策を取り、創業者の経営手腕を感じていこう ❗️
事業承継をしくじるとどんなに資産が潤沢であっても一代で終わる。大事に事業承継を考えよう!