先日、クツワアメガエルのパプリカちゃんを迎えるに当たって、カラスヘビの月読(ツッキー)を小さいプラスチックケース(約12*20*12)へ移動させた。
確かにプラケは狭いが、ツッキーはまだ子供で小さいし、次のケージを探すまでの間だけの住処なので、何とかなると思った。
ショップでは更に小さいケースに詰め込まれているので、住めないわけではない。
何より、パプリカちゃんは怪我をしており、元気な蛇どもよりも大事にする必要があったので仕方が無い。
最近は、ヒバカリの麦穂ちゃんを飼育している暖突付きのプラケ、セット温Lの上に設置し、暖を取っている。
こうして見ると、セット温Lと比べると大分小さいことが分かる。
次のケージは注文してあるが、それが届くまでの間は我慢して貰うしか無い。
しかし、何日か経過した頃、変化があった。
神経質ながらも穏やかだったツッキーが凶暴化したのである。
ケージに手を入れると、尾を激しく震わせ音を出し威嚇する。鎌首をもたげ噛み付こうとする。頭を三角形に膨らませ毒蛇のような容貌になる。
小さい蛇でも本気で怒ると怖いのだ。
そもそもシマヘビは神経質で気が荒くペットには向かないとされており、人気は無い。
ツッキーは人工繁殖個体で、人に慣れやすいと思っていたので、突然の凶暴化は私にとっては精神的にも不意打ちとなった。
私は凶暴化した理由を考えてみたが、小さいケージへ移動させたこと以外思いつかなかった。
我が家に迎えてから一度は噛まれたが、基本的に穏やかに過ごしていた、
ショップでスタッフがハンドリングしたときは噛み付いていたので、我が家に持ち帰り拍子抜けしたことを覚えている。
ここで、ある共通点を見いだした。
◆ショップで蛇をキープしているケージは、多数陳列し積み重ねるため小さい。
◆最近私はツッキーを狭いケージへ移した。
そう、共通点は”小さいケージ”である。
この狭いケージが、蛇にストレスを与え、凶暴化させるのかもしれない。
もしくは、小さいケージだと縄張り意識が強くなる。何にせよ、ケージの広さは重要なファクターであろう。
コーンスネークやアオダイショウはこの広さでも凶暴化しなかったことから全ての蛇に当て余ることでは無さそうだ。
シマヘビの飼育には、通常の地上性の蛇よりも、少々広い床面積が必要なのかもしれない。
もっとも、アオダイショウは半樹上性で、床だけでは無くプラケの蓋に登ったりしているので、活動領域が広くストレスも緩和されるのだろうか。
理由は何であれ、ツッキーはペット、飼い主は私であり、舐められるわけにはいかない。
乱暴な言い方をすると蛇のくせに生意気(彼に感情は無いが)なのである。(人間のエゴで飼育していることは棚に上げている)
メンテナンスの際も、まるでドラム音のように尻尾を震わせ、頭突きをしてくる。
私は一瞬は怯んだものの、拳を固く握りしめ、敢えて噛ませてみると、どうやら噛めないようで、ただの頭突きに終わってしまった。
歯が当たっても、チクッとする程度で、私にダメージは与えられないようだ。
ホッと一安心した私は強気を取り戻し、「この程度か!ツッキー!俺の勝ちだ!!」と言い放ち、ムンズと掴んだのだ。
今では私はツッキーの威嚇を可愛いとすら思っている。
コミカルに書いているが、一度や二度噛まれたからと言って、苦手意識が芽生え、メンテが億劫になってしまっては駄目だ。
こちらの緊張感や嫌悪感は蛇に伝わる。
そもそも蛇はベタベタ触る対象では無く、美しい色や給餌風景を眺めて楽しむものだ。
懐く類いの生き物では無いので、多少の威嚇やトラブルは当然なのである。
最初は穏やかでも成長過程で凶暴になる個体も居るだろう。
また、神経質で荒々しいのがシマヘビの性格なら、飼い主側はそれを受け止める義務がある。
無理矢理それを矯正しようとすると、お互い良くないだろう。
人工繁殖個体ですら噛み付こうとしてくるので、野生個体は更に荒々しいだろう。そうペットには向かない生き物だ。
「いやぁ、荒々しさが蛇の魅力だYO」と思える方も世の中には多くいらっしゃるが、そうでない方にはオススメしない蛇である。
カラスヘビは黒くて目もくりっとして可愛く見えるが、通常のシマヘビの目は赤く、思い切りヤンキー顔をしているので、性格の荒さも頷けるだろう。
明日には新しいケージが届くので、その時にはまた記事にしようと思う。
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