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内容(「BOOK」データベースより)

かつて警視庁組織犯罪対策部に属していた影野竜司。彼はある事件で相棒と愛する妻、娘を失い表社会から姿を消した―。十年後、竜司は闇社会で“もぐら”と恐れられるようになる。警察には相談できぬ事件を請け負い、暴力を厭わず、超法規的に過激な手段で解決するトラブルシューターとして。悪を憎む孤独なヒーロー、ここに誕生。

 

 

まあ、たまにVシネとか観ちゃう私ですが、この作品はまさしくVシネテースト。

だったらむしろ映像の方が好みです。

 

読み物としてはエンタメとはこういうものだっていう感じで、

読んでいる時はまあ面白いしさくさくと読めますが、きっとしばらくしたら内容を全部すこんと忘れてしまうと思うな私の場合は。

旅のお供的な本かなあと思います。

 

主人公の影野竜司はつまりものすごく体育会系。

警察時代に大変なことがあり、罪も償い今は裏社会のトラブルシュータ―をしている。

ちょっと一昔前っていうのかアクションスターのように活躍し、実は優しい心の持ち主で自分に惚れている女に手を出したりしないで大切に思っている。

 

ちょっとかゆくないですか?

 

私がえ?って納得できないのはとにかく影野がプチっと切れると自分をコントロールしないところです。

一体作品の中で何人死んだか途中からわからなくなりました。

 

人を殺して逃げようと思うようなキャラではないんですね。

でも刑務所に入ればいいってもんでもないです。

 

単純で熱血漢だからこういう事件に巻き込まれちゃうんです。

もう少しクレバーだったらもっとかっこいいヒーローだとは思います。

 

一体どんな人にとってこの作品はお気に入りなんだろうと興味深いし、恐ろしくもある。