二学期は学校行事の多い学期です。
一つの行事が終わってから次の行事にという,シングルタスクの意識では,うまくいきません。

本来,子どもたちの意識を重視するなら,一つの行事に対して集中させていくというのがいいかと思います。その方が,子どもたちの意識も分散することなく,一つずつ丁寧に学習させることができるのです。

しかし,行事の数が多いと,そういうわけにはいきません。
一つの行事への準備をしながら,次の行事にも取り掛からなければならないというような,複線的な学習が必要となってくるのです。

これは,シングルタスク的な意識から,マルチタスク的な意識への変換が必要だと考えています。 

今から25年ぐらい前,パソコンがシングルタスクでした。
一つのソフトを動かしていると,他のソフトが動かない。他のソフトを動かすためには,今動かしているソフトを終了しなければならないというような状態です。

それが,一つのソフトを起動したまま,別のソフトも動くようになりました。そのようなシステムをマルチタスクと呼んでいたのです。今では,それが当たり前なので,特に意識はしないかと思います。

ただ,それができるようになった時は,画期的でした。

そのような意識を,子どもたちにも要求しなければならないように思います。
二学期になってから,まず運動会です。
運動会が終わったら,すぐに写生会でした。

写生会の絵を仕上げている間に,市の体育大会がありました。
そして,環境教育の稲刈りです。

今月末には,社会見学旅行があります。
そして,来月中頃に自然学校と,続きます。

その頃には,12月のマラソン大会に向けての朝の駆け足も始まります。
そして,同時に,市の音楽会に向けた練習も続いています。

さらに,学習発表会です。
それが済めば,すぐにマラソン大会があります。

このように行事が,立て続けにある場合こそ,子どもたちにマルチタスク的意識を持たせ,学習に向かわせなければなりません。そして,一つ一つが終わるごとにきちんと,どんな学びがあったかを振り返らせ,それぞれの行事が単なる思い出づくりではなく,有意義なものにしていかなければならないのです。


  

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