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カテゴリ:混在
熊野は今でも辺地ですが、昭和の中頃まではもっと辺地・僻地でした。
紀勢本線が全通するまでは磯崎から北、三木里にかけては「陸の孤島」なんて呼ばれていました。 外に運べないところでは、魚が取れてもしょうがないですよね。 列車が走れば「冷蔵車」(レム)なんてのもありましたけどね。 そういう時代は、多く穫れた魚は肥料になったりしました。 北海道のニシンなんて肥料用に捕りまくって「ニシン御殿」を建てたそうですし、宇和島なんかではブリまで肥料になったんだとか… この辺でもみかんの肥料にしたこともあったようです。 そんな調子ですから資源が枯渇して当たり前でした。 それほど大量でない分は「干物」にするしかなかったです。 日本中、漁場には干物文化があります。 前の海によって干物も変わってきます。 そして、この辺のように「丸干し」の多いところと「開き」が多いところ、「塩」だったり「醤油」「みりん」、「味噌」、はては「くさや」のように発酵させるものまで多様です。 この辺の干物・塩干魚 丸干し 代表になっているのが…「サイレの丸干し・サンマの丸干」です。 この沖まで南下してきたサンマは油が落ちているので、丸干しに向きます。 寿司になっているのも、油が落ちていて酢でうまく殺せるからです。 「うるめ」「いわし」「あじ」「きすご」「かます」「ムロアジ」「まるあじ」 開き 「さんま」「うるめ」「いわし」「あじ」「きすご」「かます」「ムロアジ」「はげ」「とうひゃく」「うつぼ」「トビウオ」「イカ」 みりん干し 「さんま」「うるめ」「いわし」「あじ」「まめあじ」「はげ」「ふぐ」「とうひゃく」「さめ」「うつぼ」 だいたいこんなものですが、取り立ててここだけというものは少ないですね。 日本中、海に面した街が多いですからどこの町の道の駅も土産物屋も物産展もよく似た干物が出てきます。 開きが普通のとうkょ腕は、「サンマの丸干」は抵抗感がある人も多かったです。 「これ、ハラワタ入っているんでしょう? 大丈夫???」と、日本橋三越の物産展でよく言われました。 保冷ケースではなく、この偏流に「ヒノキの葉っぱを敷いた平台」で並べましたからね。 三越食品部としては異例の扱いでやらしてもらいました。 11月頭ですが、百貨店は人いきれを防ぐのに冷房が入って以上乾燥状態なので半日で「カンピンタン」になっちゃいました。 一度買ってくれて人は次の年も買ってくれるのですが、文化の違いを越えるのが大変です。 でも、近年は銚子の業者まで「丸干し」作り出しました。 そうなると、首都圏では銚子・焼津などの産地名には「遊木港産」は勝ちにくいです。 三越・幕張メッセ・東京ドーム… せっせと持っていってよその業者にきっかけを作ってやったような気もします。 元々の知名度に加え、業者の力も行政の助成も桁が違います。 高齢化も進んだし、干物屋の廃業も増えてゆくし… 干物まで他所のを買う時代が来そうです。 悲しいですね。 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020/03/30 06:00:07 AM
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