刺激が加わったとき、生体の示す反応、つまり精神的緊張をストレスといいます。
ストレスは悪いものばかりではありません。身を守るために、学習するために、感じたストレスから次の行動を割り出していきます。
今月号のいぬのいもちで紹介されたストレス解消法は、へそで湯が沸くレベル
まず、犬をタイプに分けるところからもうアウトです。
これはラベルを貼る作業で、らべるを貼って決めつけてしまう事で、真実が見えなくなります。特にここで用意されているラベルは
- 繊細ちゃん
- 甘えん坊
- フレンドリー
- のんびりや
- いばりん坊
と、感情てきな目で見た分類で、なんら科学的ではありません。
これを見た何も知らない読者は、「そうそう、うちの子は甘えん坊なのよ~、私から離れないしね」とか、「すぐに吠えるのよね、いばりん坊だから」とか、自分の思い描く愛犬の姿でラベルを選んでしまうでしょう。
飼い主さんから離れないからと言って甘えん坊とは限らない。そもそも甘えん坊って何? かまってほしくてあの手この手をつくす犬でしょうか?ならばどちらかというと積極的と言えるでしょう。 吠えるから、フードアグレッシブがあるから「いばりん坊」とは限りません。恐怖や不安を感じているのかもしれません。もしそうなら、威張るとはほどお遠いキャラですよね。
なにも、こんないい加減なラベルを貼って分類しなくても、ストレスに対する対応は共通です。
- 不のストレスには、そのストレスを引き起こしているものを取り除く。
- 感じたストレスに対応する行動をサポートする。
山ほどのパターンがあるのですが、音に敏感なキャシー嬢の例をあげると、
- 出来るだけおとが聞こえない場所に移動する
- 音の反応してパニクった時は、新聞の山を部屋の隅っこに用意して、思う存分掘ってもらう
この雑誌をネットの試し読みでチラ見しただけなので、どれほどのアドバイスをしているか分かりませんが、甘えん坊のストレス解消におもちゃを用意して一人で遊べるように自立心を育てましょう・・・・なんてなんのアドバイスにもなっていない。
向上心を持って愛犬に接するために、多角的に情報を取り入れるのはとても大切でいいことだと思います。
ただ、それらしく見せた偽情報には気を付けてくださいね。