ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

家族にサルーテ!イスキア島は大騒動

2019-06-23 17:14:58 | か行

あらあら大変ね……と思いつつ、

そうこなくちゃ、と修羅場に魅入ってしまうのでゲス。

 

「家族にサルーテ!イスキア島は大騒動」70点★★★★

 

*********************************

その日、

イタリアの小さな島、イスキア島に

大家族が集まってきた。

 

島に暮らすピエトロとアルバ夫妻の

結婚50周年を祝うためだ。

 

ピエトロ夫妻の3人の子と、その家族、

ピエトロの年上の姉やその子どもたちなど

大勢の一族は金婚式から豪華なパーティーへと

幸せいっぱいの時を満喫する。

 

が、その日のうちに島から出て、家へ帰るつもりだった全員が

天候不良で足止めされてしまう。

 

そして、島で一夜を明かしたあと

各人の本音が炸裂し――?

 

*********************************

 

まあとにかく大人数で賑やかな

イタリア度満点の、ドタバタ家族劇です。

 

 

両親の金婚式のため、実家に集まった一族。

リッチなステキ家族は絵に描いたように幸せな食卓を囲み、楽しむのですが

フェリーが欠航し、島で一晩を過ごすことになると、

とたんにさまざまな事情と本音が炸裂していく――という展開。

 

そもそもの発端は

金婚式の主役であるピエトロ夫妻の長男カルロの

別れた元妻エレットラが

このパーティーにやってきてるってこと。

 

息子と別れてても、この元妻はピエトロ夫妻のお気に入りで

まあ、現実にもあり得ないことじゃないけど

日本人的良識からいうと、ここは遠慮すべきでしょう!(笑)

個人的に遊びに行けばいいじゃねえか。

 

で、当然のごとく

いまの長男の妻と彼女のあいだで一悶着があり、

それを発端に、各カップルたちの

浮気問題やら介護問題やら金銭問題やらの事情が噴出し、大変なことになっていく。

 

 

 

まあハッピーだけじゃどうにもならない

修羅場になってこそ映画。

あらあら悲惨ねえ、思いつつ、

上部を剥ぎ取った大人たちの壮絶なドロドロに魅入ってしまうのでした。

 

ああ、ゲスな私(笑)

 

 

結局、すべては色恋沙汰に絡む痴話であり

学ぶべきは「結婚は、忍耐」。

自分第一で生きてれば、このくらいの修羅場は自業自得、ってことですね。

 

え?なんか心すさんでる感じすか?(笑)

 

★6/21(金)からBunkamuraル・シネマほか全国順次公開。

「家族にサルーテ!イスキア島は大騒動」公式サイト


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アマンダと僕 | トップ | 新聞記者 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

か行」カテゴリの最新記事