《ソビエトという概念はマルクスによるものですか?それともレーニンのものですか?》
ソビエト=評議会は、確かにロシア語で、この組織の具体的形態は、ロシアの労働者階級が生み出したものです。
しかし、その原型となったものは、マルクスと同時代にまでさかのぼることができます。それは、パリ・コミューンです。パリ・コミューンは、腐敗したブルジョア代議制議会に代わって、地域住民が直接的な協議および協働によって、立法と行政を執り行う機関でした。
コミューンのこの理念に触発されて生まれた住民自治組織には、ソビエト以外にも、スペイン語圏における「フンタ」、ドイツにおける「レーテ(複)」などがあります。
是非ともご理解いただきたいのは、マルクスの「概念」(考え)がそうした政治組織を生み出したわけでないという点です。この概念は、マルクスが考える前に、労働する諸個人によって実在的なものとして産出されていたのです。マルクスは、それを後から観察、記述、分析し、理論化したのです。
そして、ロシアのソビエトまた、ロシアの労働する諸個人によって実践的に産出されたものでした。しかし、残念ながら、レーニンも含めボリシェビキは、結果的にソビエトを官僚機構の決定事項を伝達追認する上意下達の全体主義的統制機関(翼賛体制下の日本の隣組制度のような)に形骸化させてしまいました。それに抵抗したクロンシュタット・ソビエトの決起は、力ずくの弾圧を受けています。これは、レーニンやトロツキーが指導的な地位にあったときのことです。
《ソビエトという言葉自体、ロシア語なので、レーニンによるものですね。マルクスにおける、ソビエトと似た概念は、der Bund der Kommunisten(共産主義者同盟)になります。》
《マルクスの概念をレーニンが信じた理念ですがレーニンが死の間際にこのやり方は間違っていると書面を残しそれをスターリンが廃棄した事から 元々実践で成功出来ない概念です。 上手く書けずにすみません!》
レーニンが残し、スターリンが棄てた書面には、ソビエトのことが書かれていたのではなく、自分の後継者にスターリンがふさわしくないということが書かれていたとされています。
何で勝手にソビエトと結びつける人がいるのか、わけがわかりません。
The Soviets - You Know Best
不義への抵抗