月命日 | Ohanaデイリータッチケア協会【川口市】子育ちサークルたっちハート♡

Ohanaデイリータッチケア協会【川口市】子育ちサークルたっちハート♡

Ohanaデイリータッチケア協会の代表者ブログです。

子育て中のママや 保育・子育て支援に関わる皆様に
「デイリータッチケア(こころとからだに寄り添う手当て)」
をお伝えしています。

埼玉県川口市・子育ちサークル「たっちハート」の活動の様子も綴っています。

一ヶ月前の今日。
 
私は、朝からのんきに

カレー🍛を煮込んでいて…

 
「今日は、もう夕飯も作ったし、

夕方、バタバタしなくて済むわ💓」と

鼻歌まじりで台所に立っていた。

 
そのとき、電話が鳴って、

母が小さな声で

「お父さんがまた入院しちゃった」と言った。

 
そう言われても、まだ私は

緊急事態だとはわかっていなくて…

 
だって、ほんの一週間前まで

父は、

自力で歩いたり、

起きて普通にご飯を食べたり、

テレビを見て笑ったり、

 
私がまた埼玉に帰るときも

「元気でね」って、

笑って手を振ってたんだから。

 
それでも、電話のそばに一緒にいた長男が

「山形、すぐ、行った方がいいよ!」と

すごい剣幕で言ってくれて、

 
何がなんだかわからないうちに

とにかく、駅に向かって走ってた。

 
山形行きの飛行機に乗るには、

次の電車に乗らなきゃ間に合わない!

というタイミングで

 
ドアが閉まる直前に

ふわっと 足首を誰かに

押されたような気がして

(天使だと、本気で思う。)

 
滑りこみセーフで地下鉄に乗り、

(駆け込み乗車はご遠慮ください)

日暮里まで急ぐ。

 
日暮里で、特急に乗れれば、

なんとか成田に間に合うと

乗り換え口に駆け込んだけど、

 
ほんの数分で間に合わず、

思わず、駅の構内にしゃがみこんだ…。

 
それでも、泣いてる場合じゃないと、

 
今度は急いで

上野駅に向かって、

 
みどりの窓口のお姉さんに、

「急いで山形、

行かなきゃならないんです!

余目行き、ありますか?」って

まくしたてたら、

 
「ちょうど5分後に出る新幹線が

乗り継ぎもスムーズです」って

親切に教えてくれて、

 
発券された特急券を握りしめて

思わず、そこで、涙が零れた。

 

5分後の新幹線になんとか乗れて、

あとは、4時間、

新幹線と特急列車を乗り継いで…

 
地元の駅、余目駅に着いたのが

午後5時1分。

 
父が永眠したのが

午後8時23分……。

 
もし、次の新幹線だったら

間に合っていなかった……

 
私が父の病室に

駆けつけたときに

父はまだ、ちゃんと意識もあって、

話しもできて…

 
私は、父の「胸腺」を

ずっと撫でさすりながら

声をかけ続けた。

 
父は、「リップ、リップ」と言って

酸素マスクで唇が乾くのか

何度も リップを塗ってあげた。

 
美容師として、

50年以上、

いつも身だしなみに

気をつけている父だった。

 
父がだらしなくしてる姿を

私は見たことがない。

 
そんな父が

私に最期に言った言葉は、

「ねむい ねむい……」

 
私は、その言葉が

本当にただ眠いんだと思って、

「眠いんだね、寝た方がいいよ。

寝たら、また、体力回復するよ!」と

本気で言ってた。

 
姉は、そのとき、

もう、寝ちゃったら、

二度と目は開かないと

わかっていたそう…。

 
眠りにつく前、

父は何度も、目を大きく見開いた。

 
きっと、まだ、

眠りたくはなかったんだね……

 
あれから、毎晩、

私は、布団に入ると、

父のさいごの目を思い出す…。

 
さいごまで生きたかった父…

さいごまで諦めなかった父…

 
お父さん、

一ヶ月経って、

どう?ゆっくり休めてる…?

 
この一ヶ月、

お父さんがいなくなった世界は

色々、大変です………

 
だけどね、

ちゃんと明日が来ること、

命あること、

それだけでもう、

すごく有難いことだと

お父さんが教えてくれたね……

 
きっと、あの日のことは

一生、忘れられないと思います。

 
哀しみは、

すぐに癒えたりしないけど

どきどき、背中が

ふと、温かくなって

ちゃんとお父さんが

見守ってくれてると

感じています。
  
 
 
色々あるけど、

命あることに

「ありがとう」って呟いて寝よう。

 
 
こんな長い呟きを

最後まで読んでくださった貴方にも

ありがとう🍀✨