「スカッとしているのが良いんだ」
父の14回目の命日を迎えました。何となく落ち着かなくて、工房でこのバイカラートルマリンの作品の写真を眺めてながら、ふと生前のこの口癖を思い出していたところです。
スカッとしている。。説明は難しいのですが、あえて言葉にすれば、『無理なく、迷いなく作られたもの』という感じでしょうか。
ジャンル関係なく、職人を生業にしているひとには、分かっていただけるかなぁと思います。
昨年は、見習いとして父に弟子入りして、40年の節目の年でした。体調をくずし、満足できる仕事ができず、今年こそと気合い入っていたのですが。
父のこのトルマリンリングと、今の自分の仕事と比べてみると、「まだまだこんなにスカッとしてないなぁ」つい、ひとこと呟いてしまいました。
父は父として。そして親方として、目標として、このジュエリーにもあり続けてくれているのですね。ありがたいものです。
名工と呼ばれた父に追いつくのは、至難の業ですが。
「スカッとした作品、作ってみろ」そう言葉をかけられた気分の、14回目の父の命日でした。
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