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2020年9月1日更新


Rといえば舌を巻いて発音すると、あなたは思っていませんか?
Rは巻き舌ではありません。
巻き舌Rは、ネイティブに辛うじて通じますが、正しい発音ではないのです。

Rの発音方法について、詳しく解説しました。
これであなたも、ネイティブのRがマスターできます。

<目次>

1.巻き舌ではないR-舌の付け根を盛り上げる
1-1 正しい舌の使い方
1-2 唇を丸める

2.Lとの違い-舌の動きが真逆

3.1日3分でOK-RとLのトレーニング

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1.巻き舌ではないR-舌の付け根を盛り上げる

子音の中でも断トツで苦手だ、という人が多いのがこのRの音ですね。
多くの人が、Rは舌先をちょっと上にあげて巻き舌にする、と思っています。
実はこれが、大きな間違いなのです。

巻き舌Rでも、ネイティブには通じます。
へたに通じてしまうせいで、間違っていることに気付かずに来ている人が、とても多いのです。
発音は悪くないし、そこそこ英語は話せる。
だけど、ネイティブの早口英語や雑談が、聞き取れない。
いわゆる“普通の英会話”ができない。
そういう人は、実はこの巻き舌がネックになっていることが多いのです。

1-1 正しい舌の使い方

Rを正しく発音するコツは、舌先ではなく舌の根元の筋肉を使うことです。

舌の根元(付け根)を後方に引き、盛り上げます。
その時、自然と舌先も上にあがりますが、気を付けなくてはいけないのが、この舌先が口内のどこにも着かないようにすることです。
舌先が口内のどこか、たとえば天井(口蓋)や歯などに触ってしまうと、日本語の「ラ行」になってしまいます。

そうならないように、舌の根元を盛り上げながら舌先をどこにも着けずに、喉の奥を鳴らしましょう。
喉の奥を鳴らす時、イメージは犬の唸り声です。
犬が威嚇する時に、グルルルrrr・・・と喉を鳴らしますね?
あんな感じで音を出してみましょう。

最初は大変かもしれませんが、続けてやっていくうちにだんだんできるようになります。

1-2 唇を丸める

口の中で舌先をどこにも着けず、喉を鳴らす。

これが正しいRですが、なかなか難しいと感じる人も多いでしょう。

コツは、唇を少し丸めることです。

私たち日本人は、日本語を話している時に、唇を丸めることってほとんどありません。
なので、簡単そうでいて案外うまくできなかったりするものです。
鏡を見て、自分の口の形を確認しながら、練習するようにしてください。

動画で説明しているので、これを参考にして毎日トレーニングしましょう。



どうですか?

舌の根元を使うので、少しあごがだるくなりますね?

実は、英語はあごの筋肉をかなり使うのです。
日本語はあまりあごを使わないので、慣れるまでは結構疲れるかもしれません。
表情筋のトレーニングだと思って、毎日続けてみてください。

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2.Lとの違い-舌の動きが真逆

さて、私たち日本人にとって紛らわしいのが、LとRの区別です。

なぜこんなにLとRの聞き分けに苦労するのでしょう?
それは、日本語には「ラリルレロ」という音があるせいも、大きいのです。
そして、カタカナ(外来語)が氾濫していることも、私たちのリスニングを苦しめる原因の一つとなっています。

レモン
クレヨン
ドラマ
ヒラリー・クリントン

こうして見てみると、なんとラ行の入る単語が多いことか。

けれども、LとRを区別できないと、英語をマスターすることはできません。
ここは何としても、頑張りたいところですね。

Lの発音のポイントは、舌先で上前歯をグイッと押すこと。

上前歯の裏に付ける、のではなく、裏からグイッと押すのです。
この“押し”というか、粘着性が足りないと、正しいLの発音はできません。
舌先で上前歯を押すには、これまた舌の筋肉にかなりの負荷がかかります。

繰り返しますが、日本語はあまり筋肉(舌、表情筋、あごなど)を使わない、省エネ言語です。
そのため、私たちの舌は思った以上に動いてくれません。
舌をグイッと持ち上げ、上前歯を裏からグイ~~~っと押しましょう。
押して離す瞬間に、「ラ、ラ、ラ・・・」と声を出します。

日本語のラと比べて、力強い音が出るはずです。
舌が疲れるなぁ・・・というくらいに、しっかり粘着させましょう。

LとRの違いを動画で解説しましたので、参考にしながら練習してみてください。



RとLは、舌の使い方や口内での舌の位置が、まるで違うことがおわかりいただけたでしょう。
Rは舌の根元を盛り上げる、Lは舌先をギュッと前に出す、というイメージですね。

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3.1日3分でOK-RとLのトレーニング

自分が正しい音を出せれば、必ず聞き取れます。
逆を言うと、正しい音が出せないと、聞き取れないのです。
多くの日本人がRを苦手とするのは、正しいRの発音ができていないからです。

巻き舌Rやラリルレロから脱却することで、ネイティブの英語が聞けるようになります。
あなたのリスニング力は、劇的に向上します。

毎日3分でいいので、トレーニングを続けましょう。

前項のビデオの後半に出てくる単語練習を、繰り返しやってみてください。
自分の口元を鏡で見て、正しい口(唇)のかたち、舌の動きを意識しながらやるのがコツですよ。

right / light
rock / lock
read / lead
race / lace
rap / lap

まとめ

RとLは正しい舌の動き、位置を意識することが大切です。
英語は子音が中心の言葉です。
母音が中心の日本語と違い、数多くある子音をきちんとマスターする必要があります。

私たち日本人は、総じて子音が苦手です。
毎日少しずつ練習することで、慣れていくようにしましょう。

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もう何年も英語を勉強してきているのに、話せるようにならない・・・
リスニングすらままならない・・・
そこそこ読めるのに話せない・・・
TOEICならまあまあのスコアが出るのに、ちっとも話せない・・・
どうやってもネイティブに聞き返される、英語が通じない・・・

といった悩みを、あなたも抱えていませんか?

私は英語を教え始めて25年以上になりますが、こういった悩みは昔から変わることなく頻繁に耳にするものです。
日本人は中高で6年間、英語を勉強してきています。
その後大学や、個人的に英会話を習うなどすると、10年以上英語に取り組んできている人も少なくありません。
なのになぜ、いつまでも同じ悩みを抱え続けるのでしょうか。

それは、日本人が間違った学習のしかたをしているからです。

英語は、日本語よりはるかに音の種類の多い言葉です。
たとえば母音ひとつとってみても、日本語には「あいうえお」の5つしかありませんが、英語は20以上あります。
母音だけで英語は日本語の4倍以上あるのです。
わたしたちには似たように聞こえる音でも、ネイティブにとっては「い」と「お」ほどの差があるのです。

色に例えて言うなら、単純に「青」に見える色も、ネイティブにとっては微妙に少しずつ違う。
スカイブルーもあればネイビーブルーもある、ターコイズもある、というようにそれぞれ違う色として認識されるのです。
日本人はまず、正しく音を認識する必要があります。

系統だてて音を理解し、慣れていくことで英語はスッと耳に入ってくるようになります。
そして、正しい発声と口を動かす訓練を続けることで、ネイティブのような発音・流暢さを身に付けることができます。
まずは、正しい音のルールを、理解するところから始めましょう。
わたしたちは学校で、まともに英語の発音を習うことがありません。
習ったとしても、「THは舌をかむ」だとか「Rは巻き舌にする」だとか、間違ったことを教わっている可能性が高いのです。

自分が言えるフレーズは必ず聞き取れます。

音を聞き取れたからと言って、必ずしもそれと同じように言えるとは限りません。
けれども真似して言える音は、必ず聞き取れます。
言ってることは大体わかるけど話せない、という人はいても、英語はぺらぺらだけどリスニングは全然できないという人は、いないのです。
自分が正しく言える、ネイティブのように言えるフレーズは、必ず聞き取れます。
発音矯正をすることは、そのままリスニングの向上に繋がる、一石二鳥のトレーニング方法なのです。

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Yumi自身、帰国子女でもなんでもありません。
日本人として普通に国内で教育を受け、試行錯誤の上ネイティブに近い流暢さを身に付けました。
なので、日本人が苦手な音や苦労する点を、熟知しています。

英語は難しい言語ではありません。

もしも英語がそれほどまでに難しいのであれば、世界共通語にはなっていないはずです。
英語はシンプルで、習得しやすい言語です。
ただ、わたしたち日本人の言語感覚と違う部分があるため、そこでつまずいている人が多いというだけなのです。

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著者プロフィール:明場由美子(Yumi)
大阪大学文学部卒、オクラホマシティー大学社会学専攻
フリーランス通訳、大手英会話講師、企業トレーナー、外資系出版社セールスマーケティングを経て2010年に独立、English Boot Campを立ち上げる。

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監修本:『ネイティブ発音が3D映像でわかる!英語の発音トレーニングBOOK DVD1枚CD3枚付き』(西東社)-Amazonランキング発音部門で第1位!

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