2024年4月25日更新.2,754記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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週1回と月1回の間違い

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ビスホスホネート製剤の用法間違い

ビスホスホネート製剤の用法の処方間違いというのをたまに見かける。

特にリセドロン酸(ベネット/アクトネル)には週1回製剤と月1回製剤があるので頻度が高い。

商品名一般名規格用法
フォサマック/ボナロンアレンドロン酸5mg1日1回
アレンドロン酸35mg週1回
ベネット/アクトネルリセドロン酸2.5mg1日1回
リセドロン酸17.5mg週1回
リセドロン酸75mg月1回
ボノテオ/リカルボンミノドロン酸1mg1日1回
ミノドロン酸50mg4週1回
ボンビバイバンドロン酸100mg月1回

一般名処方で来た場合に、「アレンドロン酸錠35mg 月1回」「ミノドロン酸50mg 週1回」といったひっかけ問題が生じることがある。規格と用法でピンと来ないことも多いので、なるべく覚えるようにする。

週1回製剤と月1回製剤を間違える、というタイミングについては、まず上記の「処方箋発行時点」、次に「調剤時」、そして事務員による「処方箋入力時」がある。

薬剤師が監査として重要視するのが、「処方箋が間違いないか。疑義照会の必要がないか。」そして、「調剤した薬が間違いないか。患者に間違った薬を渡してないか。」といった点。

そして抜け落ちるのが、「用法入力間違い。印刷物の記載間違い。」なのである。

調剤監査システムを採用している薬局でも、薬の総量の確認はしても、用法の確認まではできないからである。

薬袋を確認し、週1回の薬が月1回になっていないか、月1回の薬が週1回になっていないか確認する必要がある。

もし間違っていたとしても、患者はシートの記載を見て、医師の話を思い出して、間違った飲み方を回避できる可能性は高い。
しかし、薬局の信頼は失墜するだろう。

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薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

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本の紹介

yakuzaic
yakuzaic/著
2023年09月14日発売

プロフィール

yakuzaic
名前:yakuzaic
職業:薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
座右の銘:習うより慣れろ。学ぶより真似ろ。
SNS:X(旧ツイッター)
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