大江戸浮世絵美術館 河鍋暁斎展 | OH!江戸パパ

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15年かけて蒐集した江戸から明治にかけての当サイト自慢の肉筆画の中から、虫干しがてら特に好きな河鍋暁斎を集めてみました。


当美術館(インターネット)の河鍋暁斎作品です。オークションサイトでいい作品を見つけても、考えることは皆一緒なので値段がつり上がりなかなか落札できません。

 

美人達磨図 全体53cm×186cm(絵40cm×115cm) 聖人であるはずの達磨が美人に繕い物をしてもらい嬉しそうにデレデレしています。


暁斎の作品には書画会で席画で書いた作品も多くかなり雑な絵もあります。生涯で書いた絵は多く本物であっても価格は安く購入できる作品もあります。

 

双幅 十八羅漢 右双 全体65cm×193cm(絵50cm×115cm)

 

また浮世絵、狩野派、水墨画、戯画とあらゆる技法に精通しているので引き出しは多く色々な注文に対応できました。狩野派や浮世絵師が衰退していくなか注文が途切れる事はありませんでした。

双幅 十八羅漢 左双  全体65cm×193cm(絵50cm×115cm)


明治期の画家としては横山大観や菱田春草等のグループがあまりに有名になりましたが、近年の奇想の系譜ブームで再注目されています。

 

戯画十六羅漢  全体63cm×208cm(絵49.5cm×149cm)


奇想の系譜とは近年、辻惟雄さんの著書で江戸期に忘れ去られた、または評価の低い画家にスポットをあてて再評価をする試みです。



これにより、若冲、長沢芦雪、曾我蕭白、歌川国芳、狩野山雪が大人気となりました。暁斎は子供の頃一時期国芳の元で修行しましたが、破天荒な国芳の工房を心配した親がやめさせました。

 

毘沙門天 全体42.5cm×156cm(絵33cm×78cm)


年月を得て、狩野派に入門した暁斎は頭角を現します。明治以降の文明開化で絵画の価値観が変わるなか、狩野派絵師は大手の注文主がいなくなり、浮世絵も衰退していきます。その中であらゆる技法を身に付けた暁斎は注文が引きも切らず食べるのには困りませんでした。


 

via 大江戸浮世絵美術館
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