シンバルを重ねるのは今やフツー。(2025/01/20 少々加筆)

ドラマー目線のノウハウ

キミはシンバルを重ねて叩いたことあるかい?
僕がシンバルを重ね始めた頃は変人扱いでした、マジで。
Terry Bozzio 先生を始めとしてMike Portonoy先生もやってたじゃんか…
ってMikeyはZildjianからSabianにスイッチしてからか。

シンバルを重ねると言っても幾つかパターンがあってね、単純にスペース的な問題もあるし。
重ねて音色の変化もあれば全く別モノサウンドにしてしまうというのもある。
最近では重ねたセット販売というのもある。
しかも案外お値段が高い。
重ねるのにセオリーは無いと言えばないけれど、自分的コツがあるのをシェアするよ。

どう重ねるか?

重ね方のヴァリエーションとしては
1)通常にセットしたシンバルの上に逆さに重ねる
→セッティングによっては両方を片手で同時に鳴らすこともできる。
また、共鳴させることもできるし、させたくなければ間にフェルトを挟むと良い。
一つのホルダー(スタンド)で2倍セット可能な感じ。
2)通常にセットしたシンバルの上にそのまま重ねる
→エッジの重なり具合を調整するために薄い何かを小さく挟んで調整することも有効。
余韻を無くしつつ、重なった部分でノイズを発生させる。
3)逆さにセットしたシンバルの上に逆さに重ねる
→叩き方によっては割れたり歪んだりしやすいので要注意。
チャイナで採用する人、多いね。
余韻を無くしつつ、重なった部分でノイズを発生させる。
4)逆さにセットしたシンバルの上に通常の向きで重ねる。
→ハイハットと同じ向きになる。
通常のシンバルスタンドではロッドの長さが足りない。
クローズハットホルダーやリモートハットスタンドを利用すると良いかもね。
上下のシンバルの触れ具合で音色を調整する。

どれが正解と言うのはない。
先に伝えておくけれど実際にやってみないと分からない部分が非常に多い。
但し、ある程度目安と言うのが無いわけでもない、と言う歯切れの悪い結論。

シンバルの形状と重さがキモ

重ねるシンバルの相性は形状と重さがキモ。
ベルの大きさと、ベルからエッジまでのカーブによって重ねたシンバル同士のぶつかり方が決まる。
それから重さも大事で、上に重ねる分、下に置かれたシンバルは重さがかかるので響きも当然変わる。
ガシャって音が欲しいのなら、2)か3)を採用すると思うけれど、
その場合は上は軽いモデルにすると割といい感じになることが多いかな。
個人的には1)で下に大きめのSplashもしくはCrush、上にCup Chimeもしくは小さなSplashという組み合わせが好き。
スペースの省略の関係と、カップチャイムが下のシンバルと共鳴してより大きな音が得られる。
他にも2)と4)の重ね方で下はPaisteのAccent Bell 8”に上はSplach8”と言うのも多用している。
リモートハットにセットしたり、14”のチャイナを裏返さないで置いた上に逆さにしてセットしてる。
以前は18″の割れたチャイナシンバルをひっくり返した上に12”のSplashをひっくり返して重ねるというのもやっていたけれど
リボンクラッシャーのコンパクトで良い音するのを手に入れたので出番が減ってるかなぁ…。

基本的には下は重いシンバルでもOKだけれど、上は薄い、軽いシンバルがうまくいきやすい。
ブラス等の単体で使用するには厳しいチープなものも重ねることによって使えるようになることもある。
とは言えフラグシップモデル同志のスタックの方が良い音する…ケースバイケース。
よくスタジオで割れたシンバルを格安で販売していたり無料でお持ちくださいになっていたりする
分厚いクラッシュ同志はなかなか難しいので、使えない、うまくいかないと思ったのなら
上をスプラッシュとか薄いクラッシュにして試してみて欲しい。
同じモデルを二枚重ねも綺麗にくっつき過ぎて面白味がない可能性が高い。
それなりに歪んでれば話は変わるが。

自分は採用していないが、下に小口径や薄いシンバルをセットしてその上にライドを重ねる人もいるよ。

割れたシンバルは重ねて使用するのにワンチャン使えるかもしれないので
処分する前に試してみると良いと思う。
重ねてダメなら割れ方にもよるけれどカットするのもアリだよね…自分はスキルも工具もないのでやらないけれど。
楽器屋さんでやってくれるところもあるので興味ある人は相談してみると良いよ。

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