徳島県5ヶ所目の裏見の滝「木沢・雨乞の滝」(那賀町) | 次世代に遺したい自然や史跡

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毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

<徒歩数分で別世界>

徳島県で雨乞の滝と言えば、神山町のものが有名だが、それは以前紹介したように、一段目の瀑布が裏見の滝となっている。しかし一般行楽客は探訪が難しい。

 

が、誰でも徒歩数分で探訪できる同名の裏見の滝がある。それが平成の大合併前、「滝王国」と自称していた那賀町の旧木沢村地区にある雨乞の滝である。

この滝の存在は20数年前、徳島新聞社が発行した本によって知っており、一度探訪を試みたことがあったが、その時は参考にした文献に誤りがあり、現地に行けなかった。

 

自治体が探勝路を整備していることを知って探訪したのは1年以上前だが、投稿することを忘れていた。

滝は坂州木頭川の支流、雨乞谷に懸かっており、直瀑で落差は18m。水量は多く、大雨後の滝壺が増水している際は滝の裏側に回ることができない。

道標は側の道路に来るまではなかったと思う。しかしその道標の所から探勝路が下っている訳ではない。車上からは見えないが、徒歩で少し引き返すと小径が斜めに下っているのが見える。引き返さず、道標の先の急斜面を下った者がネットに「道はない」と出鱈目を書いている。

小径の距離は短いが、ロープを掴んで下る箇所もあるため、革靴やヒールのある靴は不可。

滝壺周囲には、滝の背後以外にも岩屋風になっている所がある。

滝の裏側は、地面よりオーバーハングした岩がかなり前方に迫り出しているため、瀑布を触ることはできない。

尚、駐車場はないため、当方は西方のヘアピンカーブ辺りに駐車したように思う。

また、雨乞谷に懸かる双又橋北方の左ヘアピンカーブ付近から、東側を流れる藤が内川に懸る雨上の滝を見ることができる。滝壺はないが、落差は雨乞の滝よりあるように思われる。

四国は今、どこも紅葉の季節。雨乞の滝付近は植林が多かったように思うが、木沢地区の大轟の滝や大釜の滝、以前紹介した裏見の滝の不動の滝等は紅葉の名所にもなっているから、いい写真が撮れると思う。

コロナもほぼ収束したから、滝&紅葉狩りに出かけたい、という方は下のバナーを是非。

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