リニューアルとコロナ禍により、長期休館していた広島県府中町のマツダミュージアムが今年初夏に開館していたことを知り、今週月曜(休日はすぐ予約が埋まるため)に行った。
目当ては勿論旧車だったが、予想より台数は少なかった。オート三輪を除くと、後期型コスモ・スポーツを筆頭に、キャロル600、ファミリア800、初代ルーチェ(セダン)、初代ボンゴバン、初代サバンナGT、コスモAP、前期型初代サバンナRX-7(ノーマル車以外にレース車も)、ファミリア・プレスト・ロータリークーペ(スパ・フランコルシャン24時間レース出場車)の9台(ダブる車種を除く)だけだったように思う。いや、R360もあったか。
とは言え、当時のマツダは車種自体少なかった。それでも丸型四灯式ヘッドライトのカペラは展示して欲しかった。尚、個人的には昭和50年代半ば以降の車は旧車とは見做さない。
最新車を展示しているエントランスを除くと、10のゾーンで構成されている。ゾーン1は1920~1959年までの歴史で、コルク作りから出発した東洋工業(マツダ)がオート三輪を製造するまで。
ゾーン2~7(4を除く)は1960年から今日までの代表的な車を展示。近年のマツダ車はフェイスが似たような車ばかりだが、これは空力を始め、総合的にデザインを追及した結果だという。
ゾーン4には日本車としては初となる、ル・マン24時間で’91年、総合優勝したマツダ787Bを別途エンジンと共に展示している。この車は10年以上前、テレビ番組で見たことはあるが、スタジオに登場した、その車のエンジン音は物凄い爆音だった。
ゾーン8はマツダの「モノ造り」を伝えるコーナーで、衝突実験でフロント部が大破した車等が展示されている。ボンネット部で衝撃を吸収することで、乗車している者への衝撃を抑えているという。余談だが、関根勤は、車の衝突実験時の車内人形の物真似が上手い。
ゾーン9は移動しながらの製造ラインの見学で、撮影禁止。一つのラインで複数の車種の車を組み立てることで、多品種少量生産を行っている。いや、多品種大量生産か。なにせマツダは工場も敷地も広く、ミュージアム見学時の集合場所からミュージアムまではバスで移動するほど。
ゾーン10は次世代のコンセプトカー等を展示。ゲームに登場した車を実車化したものもある。
見学が終わると皆、グッズ・ショップで買い物をしていたが、ミニカーはどれも高価で当方は手が出ない。マツダ787Bは3,000円台のものがあったが、旧車ではないから購入しなかった。
見学は全て案内人の指示によってするが、各ゾーンの各場所でガイドの話を聞いていると、写真を撮る時間がなくなる。故に話は聞かず、写真を撮っていたが、ガイドのお姉さんからは「迷子にならないで下さいね。」と言われた。それでも急いで撮らないと置いてけぼりになる。
月一回位ある土曜日の開館時は案内人がおらず、自由に見て回れるが、すぐ予約が一杯になる。
公式サイトでは、マツダ専用駐車場はミュージアム見学者以外の客も利用するから、混み合うため、マイカー利用者は近隣の駐車場を利用するよう、促しているが、平日の午前の部(9:15までに受付を)は駐車場ががら空き。
尚、ガイドのお姉さんと仲良くなりたい場合は、見学時の注意事項説明の際、撮影禁止エリアの説明があると、「あなたも撮影禁止ですか?」と聞いてみられたい。但し、場がシーンとなり、白眼視されたとしても責任は取れない。白眼竜政宗の意気込みで(?)。→公式サイト
ところで話は変わるが、高知県は毎月開催の「USAしおかぜ公園ミーティング」(下の写真)を除き、旧車イベント(ミーティング)は他県と比べると少ない。が、明日と明後日、香美市の土佐山田駅前の商店街で開催される「ゑびす昭和横丁」に於いて、旧車が展示される。
両日、同じ車が展示されるのか、全て変わるのかは分からないが、11日の14時からは、レッドカーペットに車が一台ずつ載り、各オーナーがマイカーを紹介する。
毎年開催されているこのイベントでは、昔の縁日的なことが催される他、レトロミュージアムやミニSL、三ヶ所を発着するアクトランドのボンネットバスも運行する。マジックショーや書道パフォーマンス、よさこい踊り等もある。
土曜日は10~20時、日曜は10~15時、商店街がお祭り騒ぎになる。→公式アメブロ
11日は第二日曜故、前述の土佐市でのUSAしおかぜ公園ミーティングも10:00~13:00まで開催される(※ゑびす横丁と被った日は台数が少なかった)。今月は岡山でも旧車ミーティングがある。
各地の旧車ミーティングに参加したい、という方は下のバナーを是非。