Purely Belter
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

【祝】アビスパ福岡が悲願の初タイトル

2023年11月4日はアビスパ福岡にとって忘れられない日となりました。2023JリーグYBCルヴァンカップの決勝戦が聖地・国立競技場で行われ、アビスパ福岡が浦和レッズに2-1で勝利。ついに、ついに、悲願の初タイトルを手にしました。

 

アビスパにとっては初の大舞台でしたが、開始5分に試合を動かします。右サイドのMF紺野和也選手の折り返しを、この試合はシャドーの位置に入ったMF前寛之選手が合わせ、幸先よく先制ゴールを奪いました。積極的なプレッシングで相手の攻撃を封じたアビスパは、前半終了間際にDF宮大樹選手が追加点を決め、前半を2-0で折り返しました。

 

後半13分には、一気のカウンターからDFドウグラス・グローリ選手が一気に前線へ攻撃参加してPKを獲得。しかし、FW山岸祐也選手のキックは浦和の守護神・西川周作選手にキャッチされ、絶好の機会を逃してしまいました。その後、試合は一気に浦和のペースに。DF酒井宏樹選手が高い位置を取るようになり、浦和が制空権も握るようになりました。すると、後半22分に酒井選手のロングボールに反応した途中出場のMF明本考浩選手がネットを揺らし、2-1としました。

 

最後の10分は、アビスパにとって祈るような展開でした。FWホセ・カンテ選手の強烈なミドルシュートや高い位置でのFKがあり、アビスパのDF陣にとっては気の抜けない時間が続きましたが、最後まで集中を切らさず。8分間のロスタイムも耐え、見事ルヴァンカップを制しました。

 

■強豪相手の2連戦での反省を活かしての優勝

アビスパにとって10月は試練の1か月間でした。9月には紺野選手がKONAMI月間MVP、長谷部茂利監督が月間優秀監督賞を受賞し、まさにアビスパの1か月でした。しかし、一転して10月は、天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会の準決勝で川崎フロンターレに2-4で敗北。ルヴァンカップ準決勝こそ名古屋グランパスとの死闘を制しましたが、直近のリーグ戦では川崎と横浜F・マリノスに2連敗を喫しました。しかも、いずれも4失点。ルヴァンカップ決勝へ向け、不安材料がありました。

 

これまで堅守を武器に戦ってきたアビスパにとって、直近の大量失点は非常にネガティブな要素でした。特に川崎戦は、後半39分までリードしていながら、最後の10分間で怒涛の3失点。FW小林悠選手、遠野大弥選手、バフェティンビ・ゴミス選手といった、強力なアタッカー陣が途中交代でピッチへ投入されると、あっさりと失点を許してしまいました。横浜FM戦でも、FWアンデルソン・ロペス選手に前半の25分までに2ゴールを許し、早々に試合が決まってしまいました。

 

そんな中、今日の決勝戦は、いつものアビスパらしいサッカーで浦和の攻撃陣を封じることができました。浦和は、川崎や横浜FMほどの破壊力があるわけではありませんが、堅い守備をベースに、一瞬のスキを突くことができるチームです。そして何より、多くの大舞台を経験しており、様々な状況での戦い方を知っています。それに加えて、力強いサポーターの後押し。雰囲気に飲まれてしまうのではないか、と一抹の不安がありましたが、しっかりとした守備から鋭い攻撃が冴え、アジア王者を下すことができました。

 

■世界屈指のサポーターの大声援を跳ね除けての戴冠

国立競技場での開催ということもあり、この試合は、浦和のファン・サポーターが大半を占めました。浦和の応援の熱量には毎度驚かされますが、この日のボルテージも凄まじいものがありました。

 

ところで、ブラジルやアルゼンチンのクラブチームのサポーターは、世界中のどこへでも応援に向かいます。FIFAクラブワールドカップの際は、日本や中東まで大勢のサポーターが押しかけ、選手に熱い声援を送ります。個人的には、浦和サポーターは、このような南米のクラブチームのサポーターに近いと感じています。個人的に印象的だったのが、浦和が20年ほど前に、イングランドで行われたボーダフォンカップに参加していた時のこと。J sportsでボカ・ジュニオルスとの試合を観ていたのですが、プレシーズンマッチでありながら、ボカの熱いサポーターに負けない大声を出す浦和のサポーターが印象的でした。

 

今大会でMVPを獲得した前選手はインタビューで「レッズサポーターの方がこの試合の雰囲気を作ってくれた。素晴らしい相手とこういう舞台で戦えたのをうれしく思う。」と答えていました。また、長谷部監督も「浦和さんのファン・サポーターがこれだけ盛り上げて、絶対勝つんだ。本気のレッズに対して、自分たちが真っ向勝負で戦っていくんだという雰囲気を作っていただいた。」と話していたようです(GOAL「悲願のクラブ史上初タイトル!ルヴァン杯優勝の福岡、長谷部茂利監督が浦和サポーターへの感謝を口に「"真っ向勝負で戦っていくんだ"という雰囲気を…」」)。

 

こうした世界屈指のサポーターを前に臆することなく最後まで戦ってタイトルを獲得したという点においても、今回のアビスパの勝利は大きな意味を持つのではないかと感じています。

 

■驚異的な運動量、危機察知能力…元日本代表MFの山のような存在感

アビスパの初タイトルは、選手・監督・スタッフ全員の力で勝ち取ったものです。この試合でも、試合に出場した16人全員が、それぞれの良さを出して90分を戦い抜きました。MVPに輝いた前選手、2アシストを記録した紺野選手は勿論、この試合でスポットライトを浴びるべき選手でしょう。しかし、個人的には、MF井手口陽介選手の存在感に圧倒されました。

 

今季よりスコットランドのセルティックFCからレンタルで加入した井手口選手は、途中怪我で3か月ほどの離脱があったものの、攻守両面でチームを支えています。豊富な運動量で90分間ピッチを走り回り、鋭い出足でピンチの芽を摘んだかと思ったら、ペナルティエリア外で強烈なミドルシュートを放つ…アビスパの選手の中でも別格です。某有名解説者の表現を借りれば、「井手口選手がピッチに5人いる。」といった感じです。

 

この試合でも、井手口選手の鋭い出足とカバーリングは冴えわたっていました。右CBのD.グローリ選手が何度か再度に引っ張り出されたシーンがありましたが、必ず井手口選手がカバーに入っていました。こうしたプレーは、あまり取り上げられませんが、井手口選手がポジションをしっかりと埋めることで、中央が手薄にならずに済みます。また、長短のパスで攻撃を組み立てるMF岩尾憲選手にも厳しくチェックしており、浦和の攻撃の選択肢を少なくしていました。

 

ガンバ大阪ジュニアユースに所属していた頃から将来を嘱望され、弱冠20歳で日本代表デビュー。2018年にはイングランドの古豪リーズ・ユナイテッド移籍を果たしました。しかし、レンタル先のスペインやドイツでは定位置を確保できず、2019年9月にガンバ大阪に復帰。その後2021年末に再び海外へ再挑戦するも、セルティックでは怪我に苦しみ、出場機会を得られない日々が続きました。そんな中、今季の井手口選手はアビスパで素晴らしいシーズンを送っています。暫く代表から遠ざかっていますが、まだ27歳。このまま活躍を続ければ、間違いなく代表に復帰できるはずです。

 

井手口選手はレンタルでの加入のため、今季終了後はレンタル元のセルティックに復帰することとなります。セルティックとは2026年5月末まで契約を結んでいるため、アビスパが井手口選手を完全移籍で獲得するためには移籍金が発生します。そのため、井手口選手が来季以降もアビスパでプレーするハードルは高いと言わざるを得ません。しかし、井手口選手はアビスパで本来の輝きを取り戻したところ。是非、アビスパの選手として日本代表に復帰し、来年のアジアカップのメンバーに入ってほしいところです。

 

■"弱いアビスパ"ともさよなら、今後は"常勝軍団"へ!!

アビスパを応援し始めたのが2006年、当時はJ1に所属していましたが、勝てない日々が続きました。J1・J2入れ替え戦ではヴィッセル神戸に敗れ、1年でJ2に逆戻りしてしまいました。当時高校2年生だった私は、この試合をゴール裏で観戦していましたが、本当に悔しかったことを鮮明に覚えています。その後も、5年周期でJ1に昇格するも、1年で降格。シーズン開始前から降格候補筆頭に挙げられ、悔しいながらも、どこかで仕方ないよな…と思っていました。

 

しかし、長谷部アビスパが誕生してからは、こうした負のジンクスに終止符を打ち、J1で戦えるチームになりました。2021年シーズンは8位で終え、昨シーズンは苦しい台所事情ながら14位でフィニッシュ。天皇杯ではベスト8、ルヴァンカップではベスト4に入りました。そして迎えた今季。リーグ戦では現在8位と上位をキープし、天皇杯ではベスト4、そしてルヴァンカップでは見事初優勝を果たしました。

 

前選手やD.グローリ選手といったJ1昇格を果たしたメンバーが中心となってJ1定着を勝ち取り、DF小田逸稀選手、FW佐藤凌我選手、鶴野怜樹選手といった、高校・大学を福岡で過ごした選手が加わりました。そして、DF亀川諒史選手、FW金森健志選手、ウェリントン選手といった、苦しい時代にチームを支えた選手も戻ってきました。こうした選手たちの努力がついに実を結び、アビスパのエンブレムに星が加わることになりました。

 

試合終了のホイッスルが鳴った時、2006年からの多くのシーンを思い出し、涙が出てきました。アビスパ一筋19年のMF城後寿選手は試合後、「これで弱いアビスパともさよならです。」とサポーターに宣言したそうです(西スポWEB otto!「【動画】「これで弱いアビスパともさよならです」J1福岡〝キング〟城後寿のカップアップにファン「泣いた」「もう感動もん」」)。来季以降も、天皇杯やJリーグの頂点へ挑戦するアビスパを応援し続けていきたいです!!

 

ルヴァンカップを制し、ついに初タイトルを手にしたアビスパ。優勝おめでとう!!

 

 

 にほんブログ村 サッカーブログへ

【祝】ニューカッスル・ユナイテッドが久々のトップ4フィニッシュ

イングランドのプレミアリーグは大詰め。マンチェスター・シティが3連覇を決めた一方で、残留争いは熾烈を極めています。大きな注目を集めているのが、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権争いです。4枠与えられる中、リーグを制覇したマン・シティと2位のアーセナルはすでに出場権を確保済み。残る枠は2つです。残り2試合の時点で、3位のニューカッスル・ユナイテッド、4位のマンチェスター・ユナイテッド、5位のリヴァプールの三つ巴の争いとなっていました。

 

そして迎えた第37節。現地20日に試合を迎えたのはマン・ユナイテッドとリヴァプール。前者はアウェーでAFCボーンマスを0-1で下した一方、後者はホームでアストンヴィラと1-1でドローに終わりました。これにより、試合を控えるニューカッスルは、レスター・シティ戦に引き分け以上でトップ4が決まることとなりました。そして迎えた22日、ホームにレスターを迎えたニューカッスルは、0-0で引き分けて勝点1を獲得。終始試合を押し気味に進めながらゴールこそ奪えませんでしたが、1試合を残してトップ4を確定させました。

 

■20年ぶりのトップ4…そしてチャンピオンズリーグ出場権獲得

ニューカッスルがトップ4フィニッシュを決めたのは、2002/03シーズン以来、実に20シーズンぶりのこと。当時は、名将サー・ボビー・ロブソン監督の下、超攻撃的サッカーでプレミアリーグの上位争いを盛り上げました。チームの大黒柱FWアラン・シアラーを筆頭に、FWクレイグ・ベラミー、MFローラン・ロベール、ノルベルト・ソラーノ、キーロン・ダイヤ―など、個性的な顔触れが揃っていました。

 

あれから20年…サー・ボビーは2009年に76歳で亡くなり、MFギャリー・スピードも2011年に42歳でこの世を去りました。当時のメンバーは全員が現役を引退し、いつの間にかチームも上位に進出することはほとんどなくなりました。2008/09シーズンと2015/16シーズンにはチャンピオンシップ(2部相当)への降格を経験し、魅力的な攻撃的サッカーの面影もなし。ニューカッスルはすっかり中位~下位クラブに定着してしまいました。

 

しかし、一昨年の10月に状況は一変しました。サウジアラビアの政府系投資ファンドであるパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)がチームの経営権を握ると、指揮官にエディ・ハウ監督を迎え、昨冬の移籍市場では、イングランド代表DFキーラン・トリッピアーやブラジル代表MFブルーノ・ギマランイスら実力者を補強。降格圏に沈んでいたチームは急浮上し、昨季は11位でシーズンを終えました。そして迎えた今季、堅い守備とスピードを活かした攻撃を武器に、序盤から上位をキープ。大崩れすることなく、1試合を残して見事4位以上を確定させたのです。実に20シーズンぶりのトップ4です。

 

■残るミッションはマン・ユナイテッドよりも上位でフィニッシュすること

今季のニューカッスルは充実したシーズンを送ることができました。シーズンの振り返りや来季の展望はシーズンが終わってからにしましょう。なぜなら、チームはあと1試合残しているのですから。最終節はアウェーでチェルシーと対戦します。

 

多くのスター選手を揃えるチェルシーですが、今季は序盤から躓き、現在12位に甘んじています。今季だけで2回の監督交代があり、現在チームを率いるフランク・ランパード監督も、チームを劇的に変えるには至っていません。しかし、メンバーは揃っており、アウェー戦であることを考えると、決して油断できない相手です。

 

ニューカッスルにとって、チェルシー戦は単なる消化試合ではありません。チームは、マン・ユナイテッドよりも上の順位で終える絶好のチャンスを迎えています。90年代半ばのプレミアリーグの主役は、マン・ユナイテッドとニューカッスルでした。特に印象的だったのが1995/96シーズン。ニューカッスルは、1996年1月時点で、2位のマン・ユナイテッドに勝点12もの差をつけて首位を独走していました。ところが、徐々に失速し、残り2試合を残したところで逆転を許し、悲願のリーグ制覇を逃してしまったのです。

 

その後の両チームには大きな差が広がってしまいましたが、今でもニューカッスルにとって最大のライバルはマン・ユナイテッド。そのライバルよりも上位でシーズンを終えることができれば、言うことはないでしょう。とはいえ、有利なのはマン・ユナイテッド。ニューカッスルよりも消化試合が1試合少ないながら、勝点差は1しか離れていません。マン・ユナイテッドが2勝すれば、ニューカッスルを逆転することになります。

 

今季の両チームの対戦は1勝1分1敗。リーグ戦ではニューカッスルの1勝1分でしたが、カラバオ・カップ決勝では、マン・ユナイテッドが制し、ニューカッスルのタイトル獲得を阻みました。マン・ユナイテッドの結果次第ではあるものの、ニューカッスルにとっては、チェルシー相手に勝点3を獲得し、ライバルを抑えて3位でシーズンを締めくくりたいところです。

 

 

 にほんブログ村 サッカーブログへ

今季最終戦はドローも…8位でシーズンを終了!!(その2)

■周囲の予想を大きく上回る8位でフィニッシュ

2016年シーズン以来のJ1挑戦だったアビスパですが、開幕前は降格候補筆頭に挙げられていました。専門誌の順位予想を見るたびに、怒りの感情が芽生える一方で、「2011年と2016年もそうだったから仕方ないよな…」と思う気持ちもありました。私自身も、残留は大丈夫だと思っていましたが、まさか8位に入るとは思っていませんでした。

 

開幕戦の名古屋グランパス戦は、相手の手堅いサッカーに歯が立たず1-2で黒星スタート。スコア以上の差があったように思えました。第3節の横浜F・マリノス戦もやはり相手の強力な攻撃陣に苦しめられました。そんな中、大きな転機となったのが、第5節の鹿島アントラーズ戦だったでしょう。前半の相手DF関川郁万選手の退場や、試合終盤の相手ゴールの取消しなどにも恵まれましたが、過去の対戦成績でも圧倒されている難敵を相手に1-0で勝利しました。

 

今季の躍進を語るうえで欠かせないのが、第10節~第15節までの6連勝でしょう。FC東京を相手にホームで勝利すると、浦和レッズや柏レイソルといったチームを破り、一気に中位へと順位を上げました。その後一転して5連敗を喫した時期もありましたが、第26節ではホームで川崎フロンターレに今季初黒星を付け、第32節のヴィッセル神戸戦で、(敗れはしたものの)早々にJ1残留を決定させました。残り6試合は1勝5分と負けなしでフィニッシュ。3バックなど新たなシステムにも挑戦し、来季へ繋げる戦いを見せました。

 

■チームの躍進を支えた堅守速攻スタイル

長谷部茂利監督が就任した昨シーズンから、アビスパは堅守速攻をベースにチーム作りを進めてきました。昨季はそれが「J1昇格」という形で、今季は「8位」という形で実を結びました。

 

アビスパがJ1にチャレンジした2011年と2016年シーズンも、同様に守備をベースとした戦いを挑みました。しかし、今季のアビスパは、「攻撃を意識した守備」という点で、これまでとは大きく異なりました。相手がボールを持っているときでも必要以上にDFラインを下げ過ぎることなく、最終ラインから前線までの距離をコンパクトに保ちました。相手のパスミスやトラップミスがあった際には、逃さずボールを奪い、そこから人数をかけて一気に相手ゴールに迫りました。

 

このような戦い方はチームにしっかりと浸透しており、誰が試合に出ても、チームの力を落とすことなく戦うことができました。グループリーグ突破こそならなかったものの、YBCルヴァンカップでは厳しいグループを2勝2分2敗としました。またリーグ戦でもメンバーを入れ替えながら勝点を積み上げました。川崎を破った試合では、DFカルロス・グティエレス選手、MFカウエ選手、FW城後寿選手といった、出場機会が限られていた選手が躍動してサプライズを起こしました。

 

チームを上手くマネジメントした長谷部監督の手腕もさることながら、チームの約束をピッチ上で表現した選手たちのプレーも見事でした。すべての選手が素晴らしかったですが、とりわけ言及しておきたいのが、GK村上昌謙選手と、キャプテンの前寛之選手です。

 

村上選手は、開幕当初こそハイボールの処理に不安定さがありましたが、リーグ屈指の好セーブを見せる守護神となりました。村上選手のセービングによって勝点を拾った試合も多く、シーズンを通じてMVP級の活躍を披露しました。元コロンビア代表GKオスカル・コルドバを彷彿とさせるパンチングは、今後村上選手の代名詞になるでしょう。来季以降、キックの制度に磨きがかかれば、日本代表入りも夢ではないと思います。

 

また、キャプテンの前選手は、チームの心臓として攻守を支えました。守備面では正確な読みと鋭い出足で相手ボールを奪い、攻撃面では正確な長短のパスでチャンスを演出しました。中盤での冷静なプレーが魅力ですが、サンフレッチェ広島線で見せたミドルシュートのような意外性のある一発もありました。本日、「2021 Jリーグ優秀選手賞」の31名が発表されました。残念ながらその中に前選手の名前はありませんでしたが、個人的には、ノミネートされた選手と遜色ないプレーを披露したと思います。

 

■来季はJ1定着を目指す戦い…新たな選手補強は!?

今日J2とJ3の全日程が終了し、2021年のJリーグは全日程を消化しました。各チームは選手や監督の契約に関するリリースを行い、移籍関係のニュースも増えてきました。

 

アビスパは例年、こうした発表は比較的遅いですが、来季へ向けて動き出していることでしょう。レンタルで加入しているDF奈良竜樹選手やFWジョン・マリ選手の去就も気になるところですが、ジョン・マリ選手のSNSを見る限り、どうやら退団が濃厚のようです。一方で、アビスパの"キング"城後選手は来季も現役続行に意欲を示しており(日刊スポーツ「福岡ひと筋「キング」城後寿、18年目来季も現役続行に意欲「もっと上を」」)、2022年もピッチを走り回る背番号10を観ることが出来そうです。

 

今季のアビスパを支えた外国人選手ですが、何人かの入れ替えは行われるでしょう。ジョン・マリ選手の他、出場機会が減っていたFWブルーノ・メンデス選手もレンタル元に復帰するのではないでしょうか。また、グティエレス選手とカウエ選手は、出場機会が増えればさらにチームにフィットしそうですが、クラブはどのような決断を下すのでしょうか。DFドウグラス・グローリ選手、エミル・サロモンソン選手、MFジョルディ・クルークス選手、FWフアンマ・デルガド選手は残留へ向けて動いているでしょうが…。

 

いずれにせよ、来季はアビスパがJ1に定着するための重要なシーズンとなります。今季のアビスパの躍進を見て、「アビスパでプレーしたい」と思う選手が増えたのではないでしょうか。どのような選手が加わるのか、とても楽しみですね!!

 

FC東京戦に挑むアビスパのイレブン。来季はJ1定着へ大切なシーズンとなる!!

 

 

 にほんブログ村 サッカーブログへ

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>