ある生物ひとつに絞った生物学の書籍、ワリと好きだったりするので思わず購入
北米、欧州。。それぞれの棲息地で
毛皮の交易のためだったり、
人間の住環境に影響を及ぼす「害獣」扱いされたりして、
乱獲される歴史の長かったビーバーについて
ジツは。。ビーバーのつくるダムがもたらす大きな池や沼地が。。
・ 豊かな生物多様性
・ 洪水や山火事などの自然災害への耐性
・ 水分の吸収→乾燥期に農作物に水分を還元
・ 濾過効果による水質の改善
などなどのメリットを主張しつつ
トワイエ、ビーバーが創る環境は、ビーバーのダムも壊れる前提なので動的で複雑系。
人間が目指す「完全にコントロールされた、人間に都合の良い環境」ではないので、
100%ニンゲンにとって都合の良い生き物というわけではないのですが、
人間よりも安価に「環境」を作る能力を活用して、
「ビーバーに仕事させる」という「共生」のモデルを提案してるトコロがおもしろぃ。
いずれにしても。。
人間が環境を思い通りにコントロールできるなんていう思い上がりを
楽しく戒めてくれる一冊デス。